俳優の福士蒼汰が9月25日、主演映画『旅猫リポート』完成記念プレミアイベントと舞台挨拶に出席した。福士は猫を抱っこして、劇中に登場する菜の花畑をイメージした黄色いカーペットに登場し「可愛い猫・ナナと一緒に良い映画が作れました!」とアピール。イベントには高畑充希、竹内結子、広瀬アリス、大野拓朗、山本涼介、ナナ、三木康一郎監督も来場した。
元・野良猫のナナは、交通事故にあったところを心優しい猫好きの青年・悟に助けられ、5年間、飼い猫として幸せに暮らしてきた。とある事情でナナを手放さなくてはならなくなった悟は、新しい飼い主を探す旅に出る。原作は有川浩著「旅猫リポート」。
三木監督は「(原作の有川)先生に言われ、“ナナを中心”に撮影現場を組みました。ナナを見つめながら進めました」と話す。
この日は、ナナの声を担当した高畑が「初めて生ナナちゃんに会えて嬉しいです」と語り、イベントの演出にも貢献。猫のナナにマイクを向けるや、高畑の影ナレで「吾輩はナナである。ま、今日はみんな最後まで楽しんでってくれよ」と声を当て、来場者を楽しませた。アフレコでは「作品自体が少しセンチメンタルな要素もあるので、ナナだけは感情的にならず良い意味でドライに、そして、魅力的なナナの表情に合わせて声を入れました」と振り返った。
本作でナナとのシーンが多かった福士は、「ナナは本能で動くので僕も本能でお芝居をしていました。今回自分が出演している映画を観て、初めて自分で泣いてしまって。いつも現場のことを思い出したり、自分のお芝居が気になったりしてしまうのですが、この映画で初めて自分の作品を客観的に観ることができました。僕がお芝居で泣いているシーンを観ていて、涙が自然に溢れてきて不思議な感覚でした」と話した。
最後に福士が「人の繋がりと、人と動物との繋がりが見える作品です。優しくて暖かくて、観ていて気持ちが朗らかになります。心と心が繋がる瞬間を体感してください」と呼びかけた。
映画『旅猫リポート』(松竹配給)は2018年10月26日[金]より全国公開
©2018「旅猫リポート」製作委員会 ©有川浩/講談社