斎藤工×板谷由夏、ファッションのトークで盛り上がる!
俳優の斎藤工と女優の板谷由香が10月26日、第31回東京国際映画祭とWOWOWの映画情報番組「斎藤工×板谷由夏 映画工房」連動企画によるイベントに参加し、ファッションのトークで盛り上がりを見せた。この日は「ドットを取り入れたファッションで来場」というドレスコード設定があり、登壇者もそれを意識してコーディネイト。板谷は「ドレスコードがあるって、遠足みたいで楽しいね」と笑顔を見せた。イベントには映画解説者の中井圭、「VOGUE JAPAN」の増田さをりファッション・ディレクターも来場している。
イベントスタート時には、斎藤工が、齊藤工名義で監督を務めたフェラガモのブランデッドフィルム「COLORFUL」を大スクリーンで上映。同作のオファーを受けた際に、斎藤はフェラガモの自伝を読んで、そのバックグラウンドを勉強したという。
斉藤は「フェラガモは修復などをやっていた職人なんですよ。彼のプロセスを観ていくと、まるで心療内科のようだなと思ったんです。彼はお店を構えていたんですけど、お客さんが入り口からカウンターにたどり着くまでに、靴がどういう状況なのかということを全部理解して。カウンターにたどり着くまでには材料をそこに置いておき、即座に修理して、数分後には夢心地のような靴にしていった。そんな人なんですよ」と語る。
続けて「そういった物語をシノプシスとして。結果的にはセリフのないものに、女性のモデルさんでつむぐというのはあったんですけど、それ以上にフェラガモさんの理念は心療内科のようだなと思って。(俳優の)古舘寛治さんは靴職人になりたかった方なんで(靴職人役をお願いし)、それでこんなふうに出来上がりました」と解説。さらに「本国のチェックがいい意味で厳しかったんですが、これ以上ないくらいに、頑張って洒落てみました」と制作過程を振り返った。
その後、増田氏はファッション業界の人たちが注目する映画として、リドリー・スコット監督の『ブレードランナー』、そしてウォン・カーウァイ監督の『花様年華』といった作品を挙げた。
「海外から来たカメラマンから『ブレードランナー』の東京っぽいシーンの写真を撮りたいと言われます。そして『花様年華』は、エキゾチックなアジア人の美しい女性に憧れがあるらしいです。それから何年かに1度出てくるフューチャリスティック(のスタイル)では、ティム・バートン監督の『マーズ・アタック!』、それからスタンリー・キューブリックの『2001年宇宙の旅』といったタイトルもあがってきますね」と話す。
それから、アカデミー賞授賞式のレッドカーペットイベントにおける注目のファッションは「アリシア・ヴィキャンデルとかルピタ・ニョンゴとかにも注目しています。特にルピタは、本当にいろんなブランドを自分流に着こなすんですよ」と説明。それと「女優ではないですが、(歌手の)リアーナのファッションは必ずチェックしますね。今の時代のアイコンじゃないかと思います」と増田氏。するとファッション好きの板谷も「分かります!」と共感を示す。増田氏はさらにこの日、オールナイト上映される4本のドキュメンタリー映画のブランドについて解説した。以下、抜粋でご紹介。
「ディオールは本当にモードの帝国という言葉がピッタリ。ファッション業界のピラミッドで一番上に位置するブランドです。オートクチュールから子供服までカバーする唯一のハイブランド。本当に細部まで行き届いた、女性をキレイに見せてくれる服だと思います」
「ベルギー人のデザイナーで、ファブリックにすごい凝った人。自分でファブリックを作る人だけど、普遍的なシルエットを作る人なんです。この映画で初めて私生活を公開したんです。お洋服のトーンや私生活が、こういう人が作るんだなと思いましたね」。板谷も「わたしも大好き。90年代からドリス・ヴァン・ノッテンを追いかけてる人は多くて最近またその勢いが復活して。もう一回、引き出しにあったドリス・ヴァン・ノッテンを出してきちゃおうかなというくらいの勢いが今はあるの。だからこのドキュメンタリーを観て、そうだよねとわたしは膝を打ったんです」
「メットガラというのは、メトロポリタン美術館で行われるファッションの企画展のことで。そのオープニングが5月にあって、その前夜祭が、アナ・ウィンターが主催するメットガラ・ディナー。アカデミー賞よりも華やかだと言われています。それぞれのテーブルごとに、ブランドさんやデザイナーさんが自分たちのお客さんを招待するんですが、実はウィンターさんがその場にふさわしい人かチェックしてから決まるので、みんなが行きたいパーティなんです」
ドラマ「SEX AND THE CITY」や映画『マリー・アントワネット』などでも美しい靴の数々をデザインした、ファッション界のレジェンド的存在のマノロ・ブラニクを描き出す。実はこの日、板谷が履いていた靴がまさにそのマノロ・ブラニク。
「マノロが作る靴はかかとが繊細なんですよ。この靴はすてきなジェントルマンがお迎えに来てくれる日じゃないと履いちゃダメな靴。歩きにくいんですけど、姫になった気分で、気持ちがグッと上がります」と解説する板谷に、増田氏も「そうなんです。歩けないけど履きたいんですよね」と同意した。
公開収録の放送予定日は2018年11月12日[月]、11月19日[月]
【2019年1月放送予定】
『クリスチャン・ディオール 華麗なるモードの帝国』 日本初放送
『ドリス・ヴァン・ノッテンファブリックと花を愛する男』
『メットガラ ドレスをまとった美術館』
『マノロ・ブラニク トカゲに靴を作った少年』
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WOWOW公式サイト
齊藤工監督『VOGUE JAPAN』監修 サルヴァトーレ フェラガモのブランデッドフィルム『COLORFUL』 www.vogue.co.jp/special-feature/2018-10/09/ferragamo
メットガラ ドレスをまとった美術館 (原題 The First Monday in May )- 映画予告編
マノロ・ブラニク トカゲに靴を作った少年(原題 Manolo: The Boy Who Made Shoes for Lizards ) – 映画予告編