クイーン俳優の初来日! ラミ・マレック「フレディ・マーキュリーを演じ自由になった」
映画『ボヘミアン・ラプソディ』(原題 Bohemian Rhapsody )で「クイーン」を演じた俳優3名ラミ・マレック(フレディ・マーキュリー役)、グウィリム・リー(ブライアン・メイ役)、ジョー・マッゼロ(ジョン・ディーコン役)が来日し記者会見に出席した。当初、一緒に来日予定だったベン・ハーディ(ロジャー・テイラー役)は、撮影スケジュール変更のため来日が叶わなかった。本人コメントを中心にお届けします。
ラミ・マレック「フレディ・マーキュリーを演じ自由になった」
「クイーンにとって日本はとても大事だから、必ず日本に来なければと思っていたので、それが実現できてうれしい!」
「クイーンは日本人だけでなく日本のカルチャーにも愛されたバンド。ですから、彼らの音楽のDNAには、日本も入っています。僕が気に入っている写真の1つで、フレディがステージで着物を着たものがあるんですが、映画で使った着物を僕も大切にしています。クイーンは50回も日本に来たそうだけど、だからこそ東京に来て、この映画を祝うことができたことを、誇りに思います」
「彼らの楽曲「ボヘミアン・ラプソディ」がリリースされた当時は、批評家は酷評しました。そのことからも、彼らが時代を先取りし革命的であったことが伺えると思います。ベートーヴェンやガリレオといった遺産は、何百年も受け継がれるものです」
「フレディを演じた後で、すごく自由になった気がしました。あまり心地よくないことでも自分らしくできる、と考えるようになれた。クイーンの音楽は、あらゆるステレオタイプを打ち破る力がある。それは、一つのものに閉じ込めることを拒絶する力になる。その意味でも、文化的に先取りしていた。フレディは自分らしくいた人で、音楽を通じて、人々に自由を与えていきました」
配役されて「どうやってフレディになればいいのかと考えた。台本の22ページに「フレディは逆さにピアノを弾く」とあった(笑)。僕にとって、フレディは超人的な人。何万人を手の平で包むことができる。そういう人だから逆に、彼自身が誰かに包んで欲しいと望む人だとすれば、僕でも演じられると思えた。それに、フレディと僕とは同じく移民という共通点がある。彼は、18歳でイギリスにきた移民。彼の両親は、フレディが医者や弁護士になることを願った。僕の両親はエジプトからの移民で、僕がフレディを演じて、日本でロンドンバスを前に会見をするとは思っていなかっただろう(笑)。そういうことを経て、今では希望を持ちましたし、何でも可能だと思えるようになりました」
実際の役作りについて「まずはくちヒゲをつけて(笑)。ほかの役なら数週間で役作りすることはあっても、フレディの役作りは短期間では不可能だと思い、約1年を費やしました。すべてのアーカイブ映像、音声、それに日本の方が撮られたファミリームービーも参考にしました。彼の動きは自然発生的なので、人は彼から目が離せなくなる。真似るのであれば振付師についてもらうけど、今回は自発的な動きをするべくムーブメントコーチに頼みました。それに、言葉のアクセントは彼の母親を参考にしました。それから彼が影響を受けたというボブ・フォッシー、ライザ・ミネリも研究しました。ポスターにもなっている彼が拳をあげるポーズは、フレディが小さい頃にボクシングを習っていたからでしょう。彼がこれまでやってきたことから動きの変化と進化を研究して、それを理解するよう努めました。彼を称えよう、願わくばクイーンに近づくよう、日々精進しました」
グウィリム・リー「自分の才能を信じ自分がなりたいものになる」
「クイーンは、1975年に有名な武道館で公演をしましたが、それはクイーンが“僕たちは何者かになる”と気付いた瞬間だったと思います。そういったエピソードもあり、僕は前から東京に来るのが夢でした。夢が叶いました! あと、緑茶はすばらしくおいしいです(笑)」
本作は「家族で観られる映画です。親が情熱を持って楽しんでいた音楽を、プライドをもって子供に伝えられる」「彼らは自分の才能を信じ、批評などの声に左右されない。劇中のジョン・ディーコンの台詞で『クイーンはひとつのものにしばられない』と言う、まさにその通り。リスクをおかしても自分がなりたいものになる。それにより観客もそう感じられるでしょう」
(ブライアンを演じるプレッシャーについて)「ハイ、実在の人物を演じるのは責任を感じましたしプレッシャーもあった。でも、それがモチベーションになった。撮影するにあたり、ブライアンなみにギターを弾けることなどタスクがいっぱいあった。撮影のかなり初期に、現場にいらしたブライアン・メイとロジャー・テイラーは、僕たちに批判的な目を向けることなく愛情をもって接してくれました。そのおかげで自分がこの役をやっていいんだという気持ちになりました」
ジョー・マッゼロ「クイーンは超越して愛される存在」
「本当に信じられない思いです。実は撮影初日から『日本に行けたら最高だよね!』と言っていました。なので今、日本にいることは本当に夢がかないました」
「クイーンは、時代やジャンルを超越して愛される存在」ですし、「ブライアン・メイとロジャー・テイラーは支えてくれて、僕らにクイーンを演じる価値のある人間だと思わせてくれました」
「実在の人物を演じたことはあるけれど、これほど有名な人を演じたのは初めてで責任を感じました。特にご家族やファンに対して。それで、動きを研究しているときに、ジョンが踊る「ボヘミアン・ラプソディ」のビデオを見た。それを(演技に)取り入れたところ、予告編に採用されて。そうしたらSNSで『ジョンってあんな動きした?』とツイートがあって、すると10人ぐらいの方が「モントリオール、1981年」とすぐに反応した。その状況を見て、まさに自分が心を配ったのは、そのためだと改めて思いました。日々最善を尽くしました」
映画『ボヘミアン・ラプソディ』(20世紀フォックス映画 配給)は2018年11月9日[金]より全国公開
© 2018 Twentieth Century Fox
ラミ・マレック、グウィリム・リー、ジョー・マッゼロが初来日し映画『ボヘミアン・ラプソディ』記者会見後に同作のラッピングバスを見学しました! ラミは、沿道のファンに手を振り、日本語で「アリガトウゴザイマス」と語りかける場面も。
クイーンの聖地でワールドプレミア開催! 映画『ボヘミアン・ラプソディ』
『ボヘミアン・ラプソディ』クイーンの知られざる真実を描く
映画『ボヘミアン・ラプソディ』フォトギャラリー
ラミ・マレック(@ItsRamiMalek)Instagram
グウィリム・リー(@Gwilymlee)Instagram
ジョー・マッゼロ(@MazzelloJoe)Instagram
ベン・ハーディのInstagram @benhardy1
「ボヘミアン・ラプソディ(オリジナル・サウンドトラック)」( Universal Music )をAmazonで購入する