祝!ゴールデンクローブ賞にて主演男優賞に輝いた、クリスチャン・ベールが本音で語るインタビュー動画が届いた。映画『バイス』ディック・チェイニー役の役作りを語るなかで「ただのモノマネは嫌だった」などと話している。
ゴールデンクローブ賞授賞式で「この役のインスピレーションは悪魔(チェイニー)に授けてもらったんだ、ありがとう。」とコメントし、その発言がまさかのサタン教会から「クリスチャン・ベールの才能とスキルが、賞を勝ち取った!クリスチャンを讃えよ!」と熱いリプライをもらい、話題となったクリスチャン・ベール。以下は、彼の言葉だ。
「ディック・チェイニーには才覚があった。政府を実質的に動かしていたからだ。飲酒で逮捕経験のある男が最年少で大統領首席補佐官を務めた。それも長年だ。驚きだよ。
奥さんのリンは彼の成功を支え続けた人で、学問の世界で素晴らしい才能を発揮した。一方のディックはイェール大学を中退してるけど、権力争いには長けていたんだ。ついには副大統領の地位を得て、史上最も強大な権力を握った。そして世界の情勢を永遠に変えてしまったんだ。
彼の外見的な特徴に加えて本質をつかむのは、すごく大変な仕事だったよ。ただのモノマネは嫌だった。それだけでも十分に難しいけど、10分から15分もすれば観客は見飽きてしまう。だから、本質をつかもうとした。
マッケイ監督とはこう約束したよ。『今後、僕はできる限りチェイニーを肯定的な目で捉えてみようと思う。この映画をありきたりなものじゃなく、観客に驚きを与える作品にしたいからね。政治的姿勢に関わらず魅了されるようなね。
僕はこの作品に自分の政治観を持ち込むつもりはなかった。チェイニーの政治観を受け止めるべきだ。素直に信じ、その立場からいい点や真実を探ってみる必要がある。そのおかげでマッケイ監督と意見をぶつけ合えた。彼は驚くほど率直だったよ。僕のアドリブ演技も許してくれたし監督の仕事を進めながら役作りを手伝ってくれたその結果僕の意見だけど傑作と呼べるものができた。想像をはるかに超えて、観客の心を捉えるいい作品に仕上がってる。
映画の魅力は会話に尽きると思う。会話が繰り広げられ楽しさの中に論点がある。この作品もすごく楽しめるんだけど、同時にとてつもない手厳しさがあるんだ。苦しみも喜びも感じられるつまりこの映画を観てると感情があふれてくる。こんなに多くを感じる作品は初めてだ。お世辞抜きでね」
今回「バイス」でクリスチャン・ベールがディック・チェイニー役を演じるにあたって行った肉体改造は、体重を約20キロ激増し、髪を剃り眉毛を脱色のほか、毎日3~4時間のメイク時間を要して20代~60代と年齢に応じた肌の色・つや・シワなど再現し、チェイニーの20代~60代の引退後までを演じきっている。肉体改造を行なったのは、2017年4月から約半年間。同年10月に撮影開始をするために、パイをたくさん食べたり、ご飯1杯に15個の卵を入れたりするなど、健康的に体重を増やせるよう、今回は栄養士にマネジメントを頼んでいる。ただ、体重の増減をすることに対して、家族に反対されていることをゴールデン・グローブ賞の授賞式で語っていたクリスチャン。彼の肉体改造を見られるのは「バイス」が最後かもしれない!
映画『バイス』(ロングライド配給)は2019年4月5日[金]よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開
映画『バイス』インタビュー
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