ポン・ジュノ『パラサイト 半地下の家族』カンヌ最高賞受賞!
第72回カンヌ国際映画祭最高賞パルムドールを、ポン・ジュノ監督の韓国映画『パラサイト 半地下の家族(英題 PARASITE )』が受賞。審査員満場一致の決定で、同賞受賞は韓国映画としては初となる。なお、日本公開も決まった。
本作は、全員失業中の一家の長男が、家族の期待を一身に背負い、IT企業を経営する裕福な一家のもとへ家庭教師の面接を受けるところから始まる。この相反する2つの家族の出会いは、誰も観たことのない想像を超える悲喜劇へと加速していく様を描く。
ポン・ジュノ『パラサイト 半地下の家族』カンヌ最高賞受賞!
コンペティション部門のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ審査員長は「この映画で、私たちは予想のつかない展開を体験しました。「PARASITE(英題)」は、ユーモラスで優しく、何かを決めつけることなく現実の問題に直結していました。ローカルな映画でありながら、非常に国際的であり、“映画とは何か”という本質の理解によって、素晴らしく効果的に生み出されていました。私たちは観た瞬間からこの映画に魅了され、観た後も自分たちの中でどんどんと育っていきました。これが、私たちが満場一致でこの映画を選んだ理由です」と選考理由を述べた。
世界が称賛する若き巨匠ポン・ジュノ監督『殺人の追憶』『母なる証明』『グエムル -漢江の怪物-』などの傑作を手掛けてきた。主演の俳優ソン・ガンホと監督とは『スノーピアサー』『グエムル -漢江の怪物-』『殺人の追憶』に続く4度目のタッグとなる。
現地時間5月21日に行われた公式上映後には、約10分間にも及ぶスタンディングオーベーションと鳴りやまない拍手が巻き起き、業界紙「Screen International」掲載の各メディア批評家「星取表」では、4点満点中3.5点という高得点で、並みいる話題作を抑えて最後まで首位をキープしていた。
受賞結果について、監督は「まさかパルムドールをもらえるなんて思ってもみませんでした。本当に光栄です。私はフランス映画から多くの影響を受けて来ました。特に2人の監督、アンリー=ジョルジュ・クルゾーとクロード・シャブロルに感謝したいと思います」と述べ、そして「この作品はとても特別な冒険でした。全てのアーティストに感謝したいと思います。そして何よりもこの作品は素晴らしい俳優がいなかったら取れなかったと思います。彼らに感謝します。私は映画が本当に好きで、12歳の頃から映画狂の青年でした。そしてまさか監督になるなんて…! 本当に何にせよ、今夜この手で、私にとって大きな賞を頂けるなんて思っていませんでした。本当にありがとうございました!」と喜びをコメントした。
映画『パラサイト 半地下の家族』(ビターズ・エンド配給)は日本公開決定 → 2020年1月よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開
©2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED
映画『パラサイト 半地下の家族』予告編
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映画『パラサイト 半地下の家族』公式サイト www.parasite-mv.jp
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