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名匠ダルデンヌ兄弟『その手に触れるまで』カンヌ監督賞受賞!

名匠ダルデンヌ兄弟『その手に触れるまで』カンヌ監督賞受賞!

ベルギーの名匠ダルデンヌ兄弟が『その手に触れるまで』(英題 YOUNG AHMED /原題 Le jeune Ahmed )で第72回カンヌ国際映画祭コンペティション部門の監督賞に輝いた。この結果をもってジャン=ピエール・ダルデンヌとリュック・ダルデンヌは、カンヌ主要部門を制覇したことになる。

ダルデンヌ兄弟

カンヌ国際映画祭を常に賑わしてきたダルデンヌ兄弟は、8作品連続してコンペティション部門に選出されている。これまでに『ロゼッタ』『ある子供』でパルムドール大賞、『息子のまなざし』で男優賞、『ロゼッタ』で女優賞、『ロルナの祈り』で脚本賞、『少年と自転車』でグランプリとすべての主要賞を受賞した監督となった。

映画『Le jeune Ahmed』 Photo©CHRISTINE PLENUS

本作では、「いつか題材にするだろう」と語っていたテロにまつわる物語を撮りあげた。ベルギーに暮らす13歳の少年アーメッド。テレビゲーム好きの普通の少年だった彼は、徐々に尊敬するイマームに感化され、過激なイスラムの思想にのめり込み、考えを認められない先生を殺さねばならない、と思い込んでゆく……。狂信的な考えに憑りつかれてしまった少年の気持ちを変える事はできるのか?

リュック・ダルデンヌさん

監督賞はスタッフと共に行なわれる映画づくりの中核についての賞。とてもありがたいです。生命賛歌の映画を作りたい、と思っていました。生命に訴えかける、世界に開かれた作品を作ることが、映画の使命だと思っています。

ジャン=ピエール・ダルデンヌさん

すべての人々に感謝をささげます。特に主人公を演じたイディル。本当に彼は素晴らしい演技を見せてくれた。ありがとう。宗教的思想に取り憑かれても、真の人生への目覚め、生への渇望が響き、その狂信を打ち砕くことを示したいと思いました。

映画『その手に触れるまで』あらすじ

母親の心配をよそに熱心に礼拝所へ通い、思春期特有の潔癖さも手伝い、過激なイスラム思想に感化され、イネスを拒んでいくアメッド。彼が出会う人々と共に過ごす時間を通じて、頑なになったアメッドの心を変えることができるのだろうか?(2019年/ベルギー=フランス映画/1.85:1/84分)
監督・脚本 ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ |出演 イディル・ベン・アディ、オリヴィエ・ボノー、ミリエム・アケディウ、ヴィクトリア・ブルック、クレール・ボドソン、オスマン・ムーメン

映画『その手に触れるまで』(ビターズ・エンド配給)は2020年5月22日[金]よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
Photo©CHRISTINE PLENUS

映画『その手に触れるまで』予告編


© Les Films Du Fleuve – Archipel 35 – France 2 Cinéma – Proximus – RTBF

2019年05月27日 掲載
2020年03月19日 更新[邦題|公開初日|予告編映像]

映画『その手に触れるまで』公式サイトbitters.co.jp/sonoteni
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