[シネママニエラ]9月16日浅草公会堂にて、堺正章に敬意を表して豪華アーティストが集結し、今年の映画祭クロージングライブが行われた。サプライズゲストとして、「ももいろクローバーZ(以下、モモクロ)」が西遊記のコスプレ姿で登場し大いに盛り上げた。ライブに引き続き、クロージングセレモニー内で行われた「コメディ栄誉賞授賞式」では、場内はスタンディングオーベーションで堺正章さんの受賞をお祝い。また、堺が代表曲である「さらば恋人」を歌い上げ、圧巻のパフォーマンスで観客を魅了した。
ももクロの百田夏菜子からも「これからもダンディな堺さんでいて欲しいです」の一言が。さらに「今日は私、孫悟空を演っているんですけど、なかなか如意棒と仲良くなれなくて・・・私だからちゃんと仕事してくれないかもしれません。これをもし堺さんがしてくれたら・・・」と堺におねだりすると、会場からは実演への期待を込めて、大きな拍手が起こる。堺は「西遊記」の孫悟空役の頃のようにあざやかな如意棒さばきを披露した。
堺は「僕が使ってた如意棒よりちょっと重めですね。彼女には、大変かもしれない。衣装を着ていなかったら仁王様かと思ったかもしれない(笑)。さっき、楽屋にご挨拶に来てくれまして、そしたら「この如意棒をなかなか回せないんですけど」ってこのフリだったんですね」と明かし、会場は爆笑となった。
堺は「こんなに歓迎を受けたのは50年ぶりです(笑)国民栄誉賞いただいて…いただいてありがとうございます!」と神妙に述べるや、進行役から「え?コメディ栄誉賞ですよ?」と指摘が。
それを振り切って「国民栄誉賞ありがとうございます(笑)。ももクロのライブで観客の皆さんがライブ用のライトを振る姿を見て、すごいエネルギーだと思って、ももクロが終わったら皆さん帰っちゃうんじゃないかなと心配ではあったんですが、こんなに多くの皆さんに残って頂けてうれしいです。本当にありがとうございます!」と感無量の面持ち。
そして「私の父が修業を積んだのがこの浅草で、その人がフランキー堺って言いましてね(笑)。あ、本当の父は堺駿二ですが。その父がコメディアンで「たんぽぽ」という劇団にいて修業をさせて頂いていたんです。この浅草は東京の中でも人情味があって、その中で多くの人が育っていった場所でもあります。とても感慨深く、名誉なことだと思っています。これから歌う曲は、昭和46年の曲で、今から42年前の歌です。似たような曲で「カリフォルニアの青い空」。今日はそっちは歌いませんから(笑)」とユーモアたぷりに語った。
「第6回したまちコメディ映画祭in台東」は9月13日(金)から16日(月・祝)の4日間開催された
©2013「したまちコメディ映画祭in台東」実行委員会