[シネママニエラ]8月2日、映画『アンダルシア 女神の報復』主演の織田裕二と西谷弘監督が、港区にあるスペイン大使館に表敬訪問をおこない、駐日スペイン大使であるミゲル・アンヘル・ナバーロ・ポルテラ閣下に謁見。織田と西谷監督は、外交官・黒田康作に携わっただけに、絶妙な“外交手腕”を発揮して日西交流を深めた。
この訪問は、同作の舞台となり、ロケも行った国であるスペインに対し感謝の意を述べること、そして当初の公開スケジュールを延長するほどの大ヒットとなった報告を行うため。なお、同大使館が邦画の表敬訪問を受け入れるのは、今回が初めてとのこと。大使の執務室では、織田が“サイン入り記念パネル”を、そして西谷監督が“サイン入りカチンコ”を、閣下に手渡した。
閣下は「映画は人を知るための最高のツール」だという持論を述べ、「日本とスペインは歴史的な背景からしても、分かり合いやすいと思う」とし、「スペインの撮影クルーを日本に呼びたい」とも語り、映画を通じての西日交流への積極的な姿勢を示していた。さらには、「『アンダルシア 女神の報復』は、日本人の視点を通したスペインの魅力が描かれており、本国での公開ができるようにぜひ協力したい」という、申し出を引きだすことに至った。
これにはメガホンを執った西谷監督も安堵の笑顔を見せ、「海外での撮影は初めてではなく、スタッフ・キャストと打ち解けるには、文化や習慣の違いにより時間がかかるのが常。しかし、スペインの方々とは早い段階で同じ方向を向くことができ、それが作品に反映されている」のだと胸を張って答えていた。そして、「スペイン大使館の中が思っていた以上にモダンでびっくりしました。黒田の職業が外交官で良かった」と、心情を吐露する場面もあった。
織田は、「いつもは出演作に対して辛口の友達が、映画を観て手放しで『素晴らしい!』、『よくやった!』と言ってくれました。CGではなく、実際に車をぶつけたりして、情熱を傾けたことが要因かも」と感慨深け。なおかつ、過去にアンダルシアやバルセロナを訪れたエピソードに言及。「“フライパンの中心”と呼ばれる夏を経験したことから、フラメンコなどの情熱的なものが生まれたと思う」と述べ、「(作品に)そのエキスを凝縮できたと思うので、是非スペインで公開して観ていただけたら嬉しい」と満面の笑みで握手、絶妙な“外交手腕”を発揮していた。
映画『アンダルシア 女神の報復』は、国際テロから邦人を守るため、極秘任務を遂行する外交官・黒田康作の活躍を描く人気シリーズの映画化第2弾。
日本公開=2011年6月25日
配給=東宝
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