俳優の菅田将暉が主演映画『アルキメデスの大戦』完成披露試写会で小林克也、橋爪功、田中泯、舘ひろしといったお歴々から「天才」「嫉妬した」「いい声」など高評価を受けて、素直に喜ぶ姿を見せた。
第二次世界大戦を数学者の視点で描く、漫画家・三田紀房著「アルキメデスの大戦」を山崎 貴監督がVFXを用いて実写化した本作は歴史エンターテイメント作品。主人公の元帝大生・櫂 直(かい・ただし)が得意の数学で戦争突入を避けようと奮闘する様を描く。
菅田は「僕はもともと数学好き。(帝国海軍を相手に)一見難しいことをしているように見えるかもしれませんけど、櫂は自分の身体を使い、汗水垂らして頑張っていました。数学はそれを支えるための力だとして捉えました」と自身の解釈を話す。
イベントには主演の菅田将暉をはじめ柄本佑、浜辺美波、笑福亭鶴瓶、小林克也、橋爪功、田中泯、舘ひろし、山崎貴監督が来場。ステージに現れる際には、作品の世界観をイメージしたミストスクリーンに大和が映しだされ、キャストの後方は炎というド派手な演出がなされた。そして、本編上映後には男性キャストが役衣装の軍服・スーツ姿でサプライズ再登場し、観客を喜ばせた。
菅田将暉「心を大事にした重厚な作品」
山崎監督はVFXについて「観たことのない戦艦大和の沈没を作ってみたくて頑張りました」と述べ、続けて「濃厚な人間ドラマが大事。やはり人と人とのやりとりが面白ければ、観る人は「すごい」と思うもの」だという持論を明かした。
海軍主計少佐・櫂役の菅田は「試写を観て「ちゃんと面白いな」と思えました。本作は(お客様に)本当に観てもらいたい!」と思えたので、清々しい気持ちで今この場にいます!」と晴れ晴れとした表情を見せる。また海軍少将・山本五十六を演じた舘は「最初の戦艦大和の戦闘シーンと、最後の会議シーンでの菅田くんのお芝居が圧巻です」と猛アピール。
さらに舘のベタ褒めが続く。「菅田くんは天才ですよ! 本当に素晴らしい! この顔で、このスタイルで、あれだけ芝居がうまくて、女性にモテないわけがない!僕は初めて男に嫉妬を感じました!」とまで言わしめた。海軍少将・嶋田繁太郎役の橋爪は「この映画に出て、菅田くんと柄本くんに会えたことが、私の一生の宝になる」のみならず、「この映画を観れば菅田くんの天才ぶりがよくわかります!」と声を大にした。また、違った角度からの評価も。DJとして知られる小林は海軍大臣・大角岑生役を演じているが「菅田くんの歌う「まちがいさがし」を聴いて驚いちゃった!声がいい」とお褒めの言葉が投げかけた。菅田は最初こそ謙遜していたものの、それは逆に失礼と考えたのだろう、素直に受け止めてお礼を述べたり、このイベントを「録画しよう!」と笑顔を見せていた。
これらの言葉もすごいのだが、イベントの間ふだんは渋く決めているベテラン俳優陣が、同級生と接しているかのごとく笑顔満載で楽しそうにトークを繰り広げていくのが印象的。すると菅田からは、撮影時のエピソード「(海軍造船中将・平山忠道役の田中)泯さんから『今のカット、同じ年の人と話をしているみたいだった』という嬉しい言葉をもらいました。映画を観てもらうとわかるのですけど、年齢を超えて交わらないといけないシーンでして、すごく嬉しかったです」が語られた。田中も「我を忘れて演じていました」と撮影の充実感が伺える言葉が飛び出していた。
「映画そのものも重厚ですし大迫力です。なおかつ、人の心をちゃんと大事にしている映画を作れたこと、それを公開できることをとても嬉しく思います」と述べた菅田は「どなたが観ても楽しめるのでご家族、ご友人などで観てください!」と呼びかけた。
映画『アルキメデスの大戦』(東宝 配給)は2019年7月26日[金]より全国公開
©2019「アルキメデスの大戦」製作委員会
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映画『アルキメデスの大戦』完成披露イベント全文_東宝公式サイト
アルキメデスの大戦(山崎貴監督×菅田将暉主演) – 映画予告編
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