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本日開幕!「円山応挙から近代京都画壇へ」内覧会レポート

本日開幕!「円山応挙から近代京都画壇へ」内覧会レポート

8月3日、東京藝術大学大学美術館(東京・上野公園)で、「円山応挙から近代京都画壇へ」が開幕した。前日2日に報道内覧会が実施されたので、ご紹介する。追って動画を追加予定→8/4追加しました。

円山応挙「松に孔雀図」

本展は、円山応挙、呉春を起点として、竹内栖鳳、上村松園まで、江戸中期から昭和初期までの円山・四条派が勢揃いし、近世から近代へと引き継がれた画家たちの系譜をたどる、これまでにない大規模な展覧会。前期と後期で大幅な展示替えを行うことも話題だ。

■見どころ

東京展では重要文化財8件、重要美術品2件を含む約100件の名品で、近世から近代へと引き継がれた円山・四条派の画家たちの系譜を一挙に紹介。展示の冒頭では、写生画の名手・円山応挙最晩年の最高傑作「松に孔雀図」をはじめとした大乗寺襖絵の立体展示を実現。応挙、呉春、山本守礼、亀岡規礼の襖絵32面を、大乗寺客殿の雰囲気さながらに紹介していく。

「魚介尽くし」円山・四条派ら画家28名の合作

新発見作品「魚介尽くし」の通期展示も決定。円山・四条派がそのほとんどを占める総勢28名の画家が、一つの画面に描いた合作。東京展のみの出品となる応挙の「江口君図」(重要美術品、前期展示)も見どころの一つなので、ぜひお見逃しなく。

◇兵庫県・大乗寺、重要文化財の襖絵群の再現展示

兵庫県香美町にある大乗寺は、「応挙寺」とも呼ばれ親しまれている。円山応挙は天明7年(1787)に同寺と障壁画制作の契約を交わすと、一門を率いてその制作にあたった。応挙自身が大乗寺を訪れたという記録はなく、京都の画室で制作したものを弟子たちに委ねたものと考えられています。東京では約10年ぶりとなる大乗寺襖絵の展示。応挙の「松に孔雀図」を中心に立体展示し、円山・四条派の系譜を合わせて鑑賞できるのがポイント。

岸竹堂「猛虎図」
■音声ガイド

声優・羽多野渉がナビゲート
大乗寺の山岨眞應(やまそば・しんのう)副住職が語るスペシャルトラックもある。
貸出料金:1人1台550円(税込)/約30分収録

羽多野渉さん
声優として、音声ガイドはいつかやってみたい憧れの仕事のひとつで、本展のガイドナビゲーターのお話を頂いたときは、両手を上げて喜んでしまいました。自分も美術館に行くのが趣味で、絵を見るのも好きなので、どういうナレーションだったらより歴史が分かり、作者の人物像が見えてくるかを考えながら、緊張感を持って務めさせて頂きました。応挙をはじめ、こんなにすごい画家たちがいたのかと、日本の歴史を知る意味でも良い経験になりました。静かに集中しながら絵を見るのも一つの鑑賞方法ですが、ぜひ時代背景やどんな思いで描かれたのか、といった解説を音声ガイドで聞きながら、展覧会を楽しんで頂けたらと思っています。

円山応挙「春秋瀑布図」と美人画の数々
■「円山応挙から近代京都画壇へ」図録・グッズ

展覧会をもっと楽しむオリジナルグッズをご紹介

 ◇展覧会図録(カタログ)
東京展、京都展の全出品作品となる、124件を掲載。
この一冊で、円山・四条派のすべてが判る永久保存版!
販売価格:2,450 円+税/仕様:A4 変型判、256 ページ/発行:求龍堂
8月9日より一般書店でも購入可能

 ◇展覧会オリジナルグッズ
もふもふ&可愛いグッズが勢揃い!

「円山応挙から近代京都画壇へ」報道内覧会(約42秒)

https://youtu.be/9nF4WqoZKsU

「円山応挙から近代京都画壇へ」

会場:東京藝術大学大学美術館(東京都台東区上野公園12-8)
会期:2019 年8 月3 日[土]~9 月29 日[日]
前期:9 月1 日[日]まで/後期:9 月3 日[火]から
※前期後期で大展示替え有り ※ただし大乗寺襖絵は通期展示
相互割引を実施
特別展「三国志」「恐竜博2019」の観覧券(半券可)提示で100円割引

休館日:月曜日(祝日または振替休日の場合は開館、翌日休館)
開館時間:午前10 時~午後5 時(入館は閉館の30分前まで)
観覧料:一般1,500(1,200)円、高校・大学生1,000(700)円、中学生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金(団体観覧者20 名につき1 名の引率は無料)
※障がい者手帳をお持ちの方(介助者1名を含む)は無料、証明書をご提示ください
主催:東京藝術大学、朝日新聞社
後援:台東区
協賛:岡村印刷工業
お問い合わせ:03-5777-8600(ハローダイヤル)

【巡回情報】
2019 年11 月2 日[土]~12 月15 日[日]/ 京都国立近代美術館(京都市左京区岡崎円勝寺町)
前期:11 月24 日[日]まで
後期:11 月26 日[火]から
※前期後期で大展示替え有り
※ただし大乗寺襖絵は通期展示

※詳細は公式サイトなどでご確認ください

「円山応挙から近代京都画壇へ」公式サイトokyokindai2019.exhibit.jp
公式SNS Twitter @okyokindai2019  ハッシュタグ #okyokindai
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