2019年10月オススメ映画『ジョーカー』『空の青さを知る人よ』ほか
シネママニエラ編集部が本音でつぶやく「月一オススメ映画」シリーズです。今回シネママニエラがチョイスした推し映画は『ジョーカー』『空の青さを知る人よ』です!
『ジョーカー』(原題 Joker )
第76回ヴェネツィア国際映画祭・金獅子賞を受賞!孤独だが心優しかった男が悪のカリスマに変貌していく衝撃のドラマを、アカデミー賞常連の実力派スタッフ・キャストで描くサスペンス・エンターテイメント。
ヒース・レジャー、ジャック・ニコルソン、ジャレット・レト、 歴代アカデミー賞俳優が演じてきた“悪のカリスマ”ジョーカー。本作ではジョーカーがかつて、いかに“幸せな人間”だったかが語られるところから始まる。Put on a happy face.(どんな時も笑顔で)と母親に言われた少年は、大人になり……。
社会の悪意が、一点に集中しているかのようで冒頭からやるせない気持ちになるシーンが。かなり凹むことになるので体調の良い良きに鑑賞して!と周囲にも告げてきた。そんな本作が世界で大ヒットしている。
第92回アカデミー賞では主演のホアキン・フェニックスが受賞してもらいたいと思っているし、これほどの演技をした彼のことが心配でならない気持ちになった。10月4日公開
『ジョン・ウィック:パラベラム』(原題 JOHN WICK:CHAPTER3 PARABELLUM )
監督チャド・スタエルスキ×主演キアヌ・リーヴスで描く、伝説の殺し屋を描くノンストップ・キリングアクションのシリーズ第3作目。伝説の殺し屋は、復讐の果てに逃亡者となる。本作では、自らが属する聖域「コンチネンタルホテル」と対峙する様子が描かれる。
正直、過去作を観ていないとわからないことが多々あるので、前作を鑑賞の上で観てもらいたい。日本へのオマージュがたっぷり。キリングアクションへの工夫は監督(『マトリックス』シリーズではキアヌのスタントダブルでもあった)と主演コンビならでは。改めてキアヌってシリーズ化された代表作に恵まれていますよね(影の努力があるのだろうな~と)。10月4日公開
『HiGH&LOW THE WORST』
『HiGH&LOW』シリーズと髙橋ヒロシ著「クローズ」「WORST」がクロスオーバーしたコラボ映画。ある理由による学生の頂上決戦がメインとなる。そして、その裏の事情が次々と明らかになる。
『HiGH&LOW』の熱量が毎回半端ない。回を重ねる毎に登場キャラクターが魅力的になっていくことはもちろん、それぞれの個性がきちんとわかってくるとより楽しめる。鬼邪高校・定時制の村山良樹役の山田裕貴、鈴木貴之演じる古屋、一ノ瀬ワタル演じる関が鬼邪高校定時制を卒業するのは寂しいぞ~。10月4日公開
『真実』(原題 La Vérité )
是枝裕和監督が主演にカトリーヌ・ドヌーヴを迎えフランスで撮影し、愛憎渦巻く「真実」にたどり着くまでの家族の物語。ここで描く真実は、誰の視点によるかで異なることも。
是枝監督の家族ドラマの中で鑑賞後にやさしい気持ちに。これが一番の発見、イーサン・ホークの存在感にキュンとしたこと。監督の著書「こんな雨の日に 映画「真実」をめぐるいくつかのこと」を拝読した。撮影秘話が満載だったし、読みやすくて、本音?!が垣間見える内容が楽しかった。ドヌーヴとジュリエット・ビノシュが母と娘役だなんて、フランスの映画製作陣では思いつかないことらしい。10月11日公開
『空の青さを知る人よ』
アニメと劇場版『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(略して“あの花”)、アニメ映画「心が叫びたがってるんだ。」(略して“ここさけ”)などのを手がけた、クリエイターチーム「超平和バスターズ」による秩父三部作。31歳の金室慎之助(CV 吉沢亮)・18歳のしんの(CV 吉沢の二役)と相生あかね(CV 吉岡里帆)・あおい(CV 若山詩音)姉妹を軸とした青春ファンタジー。
これまでの作品も好きだけれど、本作が一番刺さった。ちまたでは「激エモ(エモーショナル)」として高く評価されている様子。さらに言えば高校生に「ガンダーラ」を演奏&歌唱させて、大仏イラストのパーカーを着せるセンスが好き。劇中の音楽もいいのです!
10月11日公開
キアヌ・リーヴス、忍者体験に照笑い
コラボ映画『HiGH&LOW THE WORST』新映像解禁!
ジョーカー(原題 Joker ) – 映画予告編
是枝裕和監督『真実』ヴェネツィア映画祭オープニング作品
吉沢亮と吉岡里帆スペインから凱旋帰国!激エモ映画「空青」を語る
こんな雨の日に 映画「真実」をめぐるいくつかのこと(文藝春秋)をAmazonで購入する
ジョーカー ブルーレイ&DVDセット (初回仕様/2枚組/ポストカード付) [Blu-ray]をAmazonで購入する