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菅田将暉×仲野太賀『タロウのバカ』新人主演の教育に悩む

菅田将暉×仲野太賀『タロウのバカ』新人主演の教育に悩む

俳優の菅田将暉×仲野太賀が8月26日にテアトル新宿で行われた映画『タロウのバカ』の完成披露試写会に来場し、初演技となる新人YOSHIの自由さに驚いたこと、その“教育”方法に悩んだことを明かした。

左から大森立嗣監督、菅田将暉、YOSHI、仲野太賀

映画『日日是好日』『セトウツミ』『さよなら渓谷』で知られる鬼才・大森立嗣監督によるオリジナル作。社会からはじき出された少年3人の奔放な日々を描く。

この日の登壇者は動物マスクをかぶって登場! 生まれてから一度も学校に通ったことのない主人公・タロウ役を演じたYOSHIは、人生初の主演作&舞台挨拶に「まだナーバス! 体が凍りついている! すげー緊張」と最初は落ち着かない様子だったが「撮影中は全力でやってやった!ぶちかましてやった!」とこぶしを振り上げた。

やるせない悩みを抱え暴力に走ってしまう少年・エージ役の菅田は、大森監督のことを“たっちゃん”と呼んでしまうようなYOSHIについて「YOSHIに関してはエピソードがあり過ぎる。絶句というか、撮影から1年経って今はだいぶ大人になっているけれど、当時、撮影中はずっと裸だったし、新人類という感じだった」と独特過ぎる個性に驚き顔。理性的で臆病な少年・スギオ役の仲野も「普通は歳相応の礼節ってものがあるものだけれど、初対面で『太賀でしょ?知ってるよ!見たことあるよ!』みたいな感じで…。色々なことを飛び超えてきた」と衝撃過ぎる対面だったそう。

左から大菅田将暉、YOSHI、仲野太賀

そんな自由過ぎる当時15歳のYOSHIと共演するにあたり、菅田と仲野は“大人”としてミーティングを行ったという。菅田は「YOSHIの才能を活かすも殺すも俺ら次第。結構会議をしました。その個性を放っておきたいけれど、でも放っておいたら事故にあうのが目に見えているし。そんなしょうもないことで彼の未来が失われるのもイヤなので、何を教えようかと…」と真剣な表情。その結果、プライベートは菅田、撮影現場は仲野が面倒を見ることに。菅田は「どうしたらこんなに興味深い生物が生れるのかと、YOSHIのご両親に挨拶に行きました」と報告し会場を驚かせた。

大森監督は「YOSHIを現場に迎え入れることは俺たちが問われてる気がした。YOSHIをつまらなくさせたら、俺たちが悪いと思っていた」とそのピュアすぎる存在に畏敬の念すら覚えているよう。仲野が「YOSHIの中には子供っぽいものと大人っぽいもの、その相反する二つが共存している気がする」と分析すると、当のYOSHIは「(菅田と仲野の)3人でゴハンを食べに行ったのが大きいかな。そこで仲良くなった。でも何を話したのかは忘れた」と自由で、菅田に「それでこそ、YOSHIだ!」と言わしめた。

そんなYOSHIだが、最後に「何も考えずに観てほしい! 映画はひとつの答えに行きがちだけれど、この映画には何個かの答えがあって、その中には正解もあるし、間違いもある。アグレッシブだし、人間の欲を出した賛否両論の映画になりました」と猛アピールした。

映画『タロウのバカ』(東京テアトル 配給)は2019年9月6日[金]よりテアトル新宿ほか公開
©2019 映画「タロウのバカ」製作委員会

映画『タロウのバカ』特報


©2019 映画「タロウのバカ」製作委員会

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