映画『空の青さを知る人よ』声優についてのコメント
作品の邪魔をしてはいけないというプレッシャーもありましたから、皆さんの邪魔をしない形になっていればいいなと思っています。表情や仕草で伝えられない分「どこまで声に感情を乗せられるか」に気をつけて、普段の5~6倍のテンションで芝居をして、今までにないくらいはっちゃけました。
私はあおいちゃんの姉役なので、若山さんの演じるあおいちゃんの透き通る声からは、初々しい思春期独特の感情の機微が感じられたので、若山さんに引っ張られて、あかね役をやれたと思っています。本編を観た時に、ためていた気持ちが溢れて震えました。
(オーディションで選ばれたものの)確信が持てなくて不安で怖くて仕方ありませんでした。収録の初日に長井監督と吉沢さんと吉岡さんにお会いして、ようやく「自分があおい役だ!」と確信が得られました。あおいの「いいところをどのようにして生かしていくか」を考えて臨みました。
アフレコをした時の僕の年齢が、正道と同じ歳でした。彼は子どもがいて、僕にも子どもがいましたから、親近感というかシンクロした部分がありました。この「31歳」という年齢は、まだまだ若いと思われるかもしれませんけども、その年数生きていればそれなりにいろいろあるものです。そういうことが、伝わるといいなと思いながら一言一言心を込めて演じました。
登場キャラクターの中で、ツグは一番年齢が若いですけども、もっとも心が落ち着いた、大人なキャラクターでした。でも、年相応な部分がチラッと垣間見えるところがあるので、そこにキュンとしてもらえると思います。そこはかなり頑張りましたので、注目してください。
千佳は、会う人や目の前の出来事、それに人から言われた言葉にすごく素直に反応する子だと思いました。大切な人に本当のことが言えないキャラクターが多い中で、そうではないかも?!な子でしたからしゃべることよりも、反応することを意識して演じました。
大物演歌歌手ということなので、私の大先輩をイメージしました。新渡戸は代表曲の「やってきました色男~団吉とハイ!チーズ~」(松平さんが実際に歌っている)を歌いド派手に登場します。劇中では(場の)空気が読めなくて、皆さんを引っ掻き回しますので、それも面白いと思います。
映画『空の青さを知る人よ』完成披露試写会 @TOHOシネマズ日比谷
出席者=吉沢亮、吉岡里帆、若山詩音、落合福嗣、大地葉、種﨑敦美、松平健、長井龍雪監督
映画『空の青さを知る人よ』(東宝 配給)は2019年10月11日[金]より全国公開