Netflix オリジナル映画『アイリッシュマン』(原題 The Irishman )が第57回ニューヨーク映画祭のオープニング作品として、配信に先駆けて世界で初お披露目され、レッドカーペットセレモニーには、ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ、ジョー・ペシ、ハーヴェイ・カイテルらと巨匠マーティン・スコセッシが参加し注目を集めた。
本作は、第二次世界大戦後の混沌としたアメリカ裏社会を舞台に、全米トラック運転組合のリーダーの失踪・殺人容疑をかけられた実在の凄腕ヒットマン:フランク・シーランの半生を描くもの。
レッドカーペットに登場したマーティン・スコセッシ監督は、「とてもワクワクしているよ。46年前、ここで『ミーン・ストリート』のプレミアをしたんだ」と本作同様にデ・ニーロやカイテルとタッグを組んだ作品のプレミアを懐かしむ。
そんなスコセッシと22年ぶり9度目のタッグとなるロバート・デ・ニーロは「皆でこの映画を完成できて嬉しかった。マーティンが撮りたいようにこの映画を撮れたのは、資金的にもサポートしてくれるNetflixがいたからだ。幸運だったよ」と作品の完成を喜ぶ。
デ・ニーロと14年ぶり4度目の共演となるアル・パチーノは「何年か前に台本読みをやったんだけど、その時に全員が勢ぞろいしてとても楽しかったね」と撮影前からオスカー俳優が集結した本作のチームワークの良さを予感できたと振り返った。
そしてプレミア上映終了後には、上映時間209分というスコセッシ監督渾身の超大作の完成度の高さを鑑賞した評論家、メディアからは「スコセッシの最高傑作!」(New York Post)、「スコセッシの作品で最も感傷的で胸を打たれる!」(New York Times)、「アカデミー賞作品賞のノミネートは確実だろう!」(The Playlist)と大絶賛が巻き起こり、辛口の米・映画レビューサイトRottenTomatoes でも批評家スコア100%フレッシュと最高点を獲得た(10月4日時点)。
アメリカでは11月1日より劇場公開もされる本作は、本年度アカデミー賞3部門を受賞したNetflix オリジナル映画『ROMA/ローマ』同様、各賞レースを席巻するのではないかと注目されている。
Netflix オリジナル映画『アイリッシュマン』(原題 The Irishman )は2019年11月27日[水]より全世界同時配信