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『ダウントン・アビー』ファン歓喜!「トーマスは毒あるクズ男でいてほしい」

『ダウントン・アビー』ファン歓喜!「トーマスは毒あるクズ男でいてほしい」

声優の三上哲が1月7日、映画『ダウントン・アビー』三上哲氏登壇吹替版試写会トークイベントに来場。同作で声を担当したトーマス・バローについて「二面性のあるくず男でいて欲しい!(笑)」と吐露し、“ダウントニアン”を喜ばせた。

トーマス・バローを担当する三上哲

テレビシリーズからスタッフ、キャストが続投の日本語吹替版の上映も決定している『ダウントン・アビー』の日本公開を記念して、ダウントン・アビーファン=ダウントニアンが集結した日本語吹替版試写会を開催。

映画上映直後、興奮冷めやらぬ熱気に包まれる中、吹替版声優の三上哲氏(トーマス役)が登壇。三上は、テレビシリーズが終了してから数年振りに映画版のアフレコ現場へ向かった際、とても懐かしかったと振り返る。

3日間行われたアフレコでは貴族(上階)と使用人(下階)に別々に行われたことを明かし「まさかのアフレコまで!ダウントンならではですね(笑)」と会場を沸かせていた。

映画の舞台はテレビシリーズ最終回から2年後の1927年。英国国王夫妻のダウントン・アビー訪問という一大事に、グランサム伯爵家の長女メアリーはかつての執事カーソンに応援をもとめ、共にパレードや豪勢な晩餐会の準備にあたる。ロイヤルファミリーを迎えるこの一大イベントとともに、ロマンス、スキャンダル、陰謀が絡まりあう中、歴史的な一日が始まる。

シリーズを通してキャラクターの成長や変化がみられるのが本作の見所のひとつだが、けっして少なくない個性豊かな登場人物の中でも、高い人気を博しているのが使用人のトーマス・バロー。周囲の人間を陥れようとする性悪な性格でありながら、時折見せる弱さや優しさに人間味がある。

「彼は色々ありましたね。(同じ使用人の)オブライエンさんと悪だくみばかりしていたし、彼女にそそのかされてグランサム伯爵の愛犬を隠したかと思うといなくなってしまい焦ったり・・・。シリーズ後半での注射器を持ち出す、あの頃のトーマスは弱ってましたね。最初はいじわるばかりしていたバクスターさんに助けてもらってね。話していると段々思い出してくる(笑)」と過去のエピソードに触れる。

その中でも三上が最も印象深かったエピソードは「(三女)シビルが亡くなった時、唯一僕に優しくしてくれた、と彼が号泣しているシーン。あそこはトーマスの芝居をみて号泣してしまいました」と撮影秘話が飛び出した。

ゲイであることに悩み続けたトーマスが映画で迎えた新展開については、三上が吹き替えを担当しているベネディクト・カンバーバッチ主演の『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』との共通点を挙げつつ、19世紀当時、いかに自身のアイデンティティを持ち続けることが難しかったのか、リアリティのある描写で丁寧に描く本作の現代性について改めて語った。

続編やトーマスのスピンオフ希望を伝えると、「幸せを掴んでほしいけど、やっぱり毒が欲しいですね、二面性のあるくず男でいて欲しい!(笑)」そして、最後にトーマスの声色での締めの挨拶サービスに会場は大興奮の中、イベントは終了した。

映画『ダウントン・アビー』(東宝東和 配給)は2020年1月10日[金]よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開
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英国傑作ドラマ『ダウントン・アビー』映画化!
映画『ダウントン・アビー』公式サイト

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