天皇陛下・皇后陛下・愛子さま『キャッツ』ご高覧
天皇陛下、皇后陛下、愛子内親王殿下が1月20日、東京・千代田区の朝日ホールにて開催された、映画『キャッツ』のチャリティ試写会にご臨席・ご高覧された。
この日は、来日中の同作監督トム・フーパー、主演のフランチェスカ・ヘイワード、そして日本語吹替え版の葵わかなは、お出迎えとお見送りしたのち、マスコミ向けの取材に応じた。フーパー監督は、オックスフォード大学の出身であり、陛下と大学のお話をされたという。「天皇陛下が皇太子だった頃ですが、最後に来日をした『レ・ミゼラブル』のときにも、映画をご覧いただいていました。また一緒に映画を見ることができて良かったです」と述べ、「日本で上映ができてわくわくしています。また日本に戻って来れて嬉しいです」と喜びを口にした。
白猫ヴィクトリア演じたヘイワードは、英国ロイヤル・バレエ団のプリンシパルダンサーであり、本作で始めて演技と歌唱に臨んだ。ヘイワードは「こうして完成した映画を披露することができて嬉しいです。この作品で今までの人生で初めての経験たくさんしました。そして今日も、こうして素晴らしい経験ができて感動しています」と語った。日本語吹き替え版で主人公の声優を担当した葵も、「この作品は、ダンスや歌のスキルが必要なので、自分自身だけでは参加できていたか、わからない部分もありました。なので今回、声で参加できて、初めて両陛下や内親王殿下とも映画を見ることができて光栄でした」と、作品へ参加できた喜びを語った。
さらに、天皇、皇后両陛下と愛子さまと交わした言葉について聞かれた葵は、「今日見た字幕版に私は登場しないので、監督とフランチェスカさんに映画の感想を伝えていました」と謙遜しつつ、「ただ今、ご家族で猫を飼わられているとおっしゃっていました。来日キャストも私も、みんな猫が好きなだったので、猫の話で盛り上がりました」と、猫の話題で盛り上がったことを明かした。
天皇、皇后両陛下と愛子さまの感想について、監督は「上映が終わり、隣で映画を見ていた天皇陛下がこちらを向いて、『素晴らしかった、本当に楽しんだ』とおっしゃってくださり、とても謙虚な気持ちになりました。そして、同じく楽しんだという感想を、皇后陛下と愛子さまにもいただきました。上映後の懇談中に、愛子さまには、飼っている猫の写真を見せてくださりました。また天皇陛下は、1985年のオックスフォード大学留学中に、ニューロンドンシアターで「キャッツ」をご覧になっていたというお話をしてくださいました。そして、この作品を見て、その時の記憶が蘇ったとおっしゃてくださいました。皇后陛下からは、まだビオラを弾いてらっしゃるとお聞きしたので、この作品の名曲である「メモリー」を是非演奏して欲しいとお伝えしました(笑)そして、私自身もお二人が留学されていたオックスフォード大学の出身でしたので、大学時代の思い出話もさせていただきました」と語った。
ヘイワードは、「今回、女優として初めて歌を歌った私自身の経験を聞いていただきました。バレエダンサーとしてのキャリアを保ちつつ、どう演技との両立していったのかを、お話させていただきました。また猫好きとして、猫の話でも盛り上がりました」と述べた。
最後に、監督が「小さい頃に自分も家族と見た作品に携われて、また皇室のファミリーと一緒に見れて嬉しいです。日本で良いスタートが切れました」と、ヘイワードが「バレエダンサーとして日本公演に来るたびあたたく迎えられてきましたが、今回は映画を携えてこれて来日ができて、格別な思いがあります」と、そして葵が「この「キャッツ」はミュージカルと、日本で凄く人気があって、記録を何回も塗り変えるように講演がされているミュージカルだと思います。なので、この映画版も、日本人の心にもきっと残る、今だからこそ映像化できる作品だと思います!」と締めくくった。
映画『キャッツ』(東宝東和 配給)は2020年1月24日[金]より全国公開
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キャッツ(原題 Cats ) – 映画メイキング映像
天皇陛下・皇后陛下・愛子さま『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』試写会に御臨席
皇太子様ご一家、チャリティ試写会にご臨席