左から湯川和彦監督、小澤征悦、成田凌、波留、岡田健史、黒木瞳

遊川和彦監督「波瑠は嘘がない“弥生役”に最適」

映画会見/イベントレポート

遊川和彦監督「波瑠は嘘がない“弥生役”に最適」

遊川和彦監督が2月19日、映画『弥生、三月 -君を愛した30年-』完成披露試写会に出席し、嘘がない弥生役となる同作の主演には「波瑠さんが一番いい」と考えた理由を述べた。※こちらは速報記事です、写真は追って掲載します。

左から湯川和彦監督、小澤征悦、成田凌、波留、岡田健史、黒木瞳
左から湯川和彦監督、小澤征悦、成田凌、波留、岡田健史、黒木瞳

湯川監督は、ドラマ「家政婦のミタ」「過保護のカホコ」「同期のサクラ」など多くのヒットドラマを生み出してきた、稀代の天才脚本家。本作は、映画監督(脚本兼務)としての第二作となる。物語は、高校時代に運命的に出会った結城弥生(波瑠)とサンタこと山田太郎(成田凌)の30年間に渡る二人の恋模様を、桜咲く3月の出来事だけで紡ぐオリジナルのラブストーリーだ。

笹川記念会館 国際ホールにて実施されたイベントには、主演の波瑠をはじめ、成田凌、岡田健史、小澤征悦、黒木瞳、遊川監督が登壇。湯川組の撮影エピソードや、本作のテーマである三十年の愛にちなみ、「変わらず大事にしていきたいもの」を語ることに。

なお、ドラマ「中学聖日記」で注目を集めた岡田は、本作が初の映画出演であり、この日が初の舞台挨拶となった。父親役の成田は、緊張気味の岡田を気遣い「まさかの岡田くんのお父さん役です!…大丈夫でしょうか(笑)。記念すべき岡田くんの初めての映画の舞台挨拶ですね。一緒に立てて光栄です」と冒頭の挨拶のほぼすべてで岡田に言及する父性をみせていた。

岡田健史、初の映画舞台挨拶!
岡田健史、初の映画舞台挨拶!

そして、日本映画は役者の芝居をもう少し深めていく必要があるとの持論を述べる監督は、今回のキャストには「とにかく演じきってほしい」、「盛り立てて欲しい」とお願いしたそう。その撮影は「本当に大変でした」が、波瑠と成田の二人は「30年間を見事に演じきってくれました」と笑顔を見せるのだった。

だが、そんな難役であることから、波瑠は当初オファーを断るつもりで監督と対面したことを振り返った。波瑠が「直接お話ししたのですけど…たぶん監督は私の話を全然聞いていなかったですよね?(笑)」と話すと、湯川監督は「えっ、あれは断りに来ていたの?」と初耳の様子。

波留、岡田健史、黒木瞳
波留、岡田健史、黒木瞳

ところが、波瑠は「湯川監督の熱意に負けました」。「お話をする中で監督がどれだけこの作品に情熱をもって挑んでいるかということに気がつきました。女優をやっていますと、“そういう方とお仕事をしたい”と感じることがあります。本作の場合がまさにそうで、『難しいかもしれないけれど、このような機会はないのではないか』という気持ちに変わりました」。

そんな湯川監督の口説き文句はストレート。「僕らには共通点がある。(波瑠が演じたキャラクターの)弥生さんももちろん似ていて、“この人は嘘がない人”。だから、それを正直に言い、それで「弥生役はあなたが一番いいのです!」と伝えました」と明かした。

監督が「可愛い」
監督が「可愛い」

監督のそういった熱意は、小澤や黒木も同意。二人とも最初の仕事でじっくり話しあう時間があり、深い信頼関係が築けていることを語っていた。それに、本作で初めて湯川組を経験した波瑠も「湯川さんは何でも言える風通しの良さがある」として、成田も「今日の監督は緊張されている。とても可愛い!」とニンマリし、小澤も重ねて「本当に可愛い!」と壇上が和気あいあい。初々しいコメントをする岡田と湯川監督の“可愛い合戦”のようなほのぼのしたトークを展開した。

映画『弥生、三月 -君を愛した30年-』(東宝 配給)は2020年3月20日[金・祝]より全国公開
©2020「弥生、三月」製作委員会

共通質問:変わらず大事にしていきたいものは?
波瑠、湯川組の洗礼は衣装合わせ9時間!
波瑠、湯川組の洗礼は衣装合わせ9時間!

波瑠さん「普通でい続けようとすること」
(女優の職業柄)いろいろな人が共感できるように、自分と重ねられるような人物として表現しないといけないので、「普通でいる」ってことを心がけていきたい。

成田凌さん「僕に会う度に(僕の)写真を一枚使い捨てカメラで撮ってくれること」
僕のヘアメイクさんが去年の僕の誕生日から撮ってくれるので、30年後にお披露目する機会があればいいなと思う。

岡田健史さん「部屋をきれいに保つこと」
(照れて耳を赤くして)一人ぐらい、こういうコメントがいてもいいかなって…思いました(笑)。

小澤征悦さん「仲間」
自分が社会人になり何者かになっていく前の、何者でもない自分を知っている仲間を昔から大事にしている。これからも大事にしていくことが、自分という人間がそこにいられる一つの要素になると思う。

黒木瞳さん「仲間」
人生の中でたくさんの方にお会いできるわけではないので、一人一人出会った方々とのつながりを大切にいていきたい。

遊川和彦監督「自分がやりたいことをやる」
誰に対しても同じように接して、同じように良い作品を作ることをやろうと決めました。それからずっとやっている。

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映画『弥生、三月 -君を愛した30年-』公式サイトyayoi-movie.jp
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波瑠×成田凌『弥生、三月 君を愛した30年』予告編解禁!

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