コンペ部門国際審査員の審査基準は?【第26回東京国際映画祭】
[シネママニエラ]2013年10月17日、第26回東京国際映画祭が開幕。一連のオープニングセレモニー後には、同映画祭のコンペティション部門の国際審査員による記者会見が行われ、委員長のチェン・カイコーをはじめ、女優のムン・ソリ、プロデューサーのクリス・ブラウン、監督のクリス・ワイツ、女優の寺島しのぶが出席し持論を述べた。
ご挨拶「こんばんわ。僕ら審査委員よりも記者のみなさんの方がもっと大変だと思います。みなさんの書いた記事次第で、東京国際映画祭がより広まるかと思います。(自分は)来年撮影を開始する新作映画の準備をしている最中なので、若手監督のすばらしい作品を観ることが勉強になると考えております。(取材の)みなさん、(このように)夜遅くまでつきあってくださってありがとうございます」
「(作品のどの部分を大切にして審査にあたるのでしょうか?)実は映画は監督を映す鏡のようなもの。監督を映す。時々、まったく知らない監督でも作品を通じて、知り合うことになることがある。個人の独特な経験ができる映画に惹かれます。個人の経験はなければ、世界の映画はおそらく進歩しない。その経験が観客の共感を得なければならない。そういう体験を求めて期待しています」
ご挨拶「ヨロシクオネガイシマス(日本語)。審査員に選ばれたことを光栄に思っています。東京国際映画祭に、ようこそ」
「(作品のどの部分を大切にして審査にあたるのでしょうか?)さまざまな作品があるなかで、コメディ、ドラマ、社会性あるもの。僕が求めるのは作家性で、想像力がありインスピレーションを与えてくれるもの(を評価します)。作品を観たことで、やはり自分は映画が好きなんだと再認識させてくれることを期待しています。」
ご挨拶「日本に再びくることができて、まるで友だちにあったよう。たくさんのしあわせをもちかえれたらいいなと思っています」
「(作品のどの部分を大切にして審査にあたるのでしょうか?)審査をするという気持ちよりも、ひとりの観客として楽しみたいと思います。そして』観終わった後に、さらに踏み込んで考えたり、感じたりしたいと思います。それぐらいそういった思いがこめられた作品か、それぐらい自分が感じ取れる作品かを考えると思います」
「ダブルで光栄に思っております。審査員にしていただいたこと、それとわたしが製作した作品『レイルウェイ 運命の旅路』(日本公開2014年4月予定)が上映されることとあわせて、光栄に感じております。良い思いでをつくり、学びたいと思います」
「(クリス・ワイツ監督が述べたように)そこからインスピレーションを与えてくれるものです。饗宴をいかにもてなすか?という主賓の気持ちに通ずるため、映画は料理に例えられると思います。ですので、トップシェフの料理を堪能したいと思います」
ご挨拶「東京国際映画祭が、六本木になってから初めてきました。重要な役をいただき緊張しております。よっぽど女優としてカーペットを歩くほうが気が楽ですね。1票の重みを感じつつ、しっかりコンペティション作品を楽しみたいと思います」
「(作品のどの部分を大切にして審査にあたるのでしょうか?)真っ暗なスクリーンをずっとみていて、いつのまにか引き込まれていく。吸い込まれる感覚が、心に残る忘れられない映画になります。人間の多面性が表現されている映画が好きです」
第26回東京国際映画祭
開催期間=10月17日[木]~10月25日[金]9日間
会場=六本木ヒルズほか