『川っぺりムコリッタ』松山ケンイチ主演×荻上直子監督タッグ実現!
松山ケンイチを主演、ムロツヨシ共演で、『かもめ食堂』『彼らが本気で編むときは、』の荻上直子監督とタッグを組む映画『川っぺりムコリッタ』の製作が決定し9月上旬より10月上旬にかけ富山で撮影が行われた。
荻上監督といえば、『かもめ食堂』の大ヒット以降、2017年、トランスジェンダーの女性が主人公の前作『彼らが本気で編むときは、』が観る者の涙をさらい、日本映画初のベルリン国際映画祭テディ審査員特別賞他、多くの国際映画祭受賞を果たした。
本作は、そんな国内外で高い評価を受けてきた荻上監督による完全オリジナル脚本作。荻上ワールドおなじみの「おいしい食」と共にある、ささやかな幸せの瞬間(=仏教用語で“ムコリッタ”)に包まれる。家族のいない、孤独な主人公が、社会との接点を見つけていく過程が活き活きと描かれ、「どうせ生きるなら」「どうせ死ぬなら」今の世を楽しく生きるためのヒントを映し出す物語だ。
※ムコリッタ(牟呼栗多)とは、仏教の時間の単位のひとつ、1/30日=48分
映画『川っぺりムコリッタ』(KADOKAWA 配給)2021年公開
© 2021「川っぺりムコリッタ」製作委員会
脚本読んで今も思っていますが、この作品を人にうまく説明できません。言葉や文章で説明できる作品ではありませんでした。
荻上監督とは撮影現場では会話というよりもお互いに何を感じていたかという話が殆どで他人に対してどう見えているかではなく自分が自分をどう見ているのかを大事にして現場にいました。
あと、都市では得られない解放感や時間の流れを富山で堪能しながらカメラの前にいました。
今までの自分はいらない、と。今までの自分を捨てて、荻上さんが作られた世界に飛び込んでおります。経験してきたこと、してしまったこと。身についたもの、身についてしまったもの。全てを捨てないと、その世界で生きられないのです。しかしながら、そう簡単に捨てられる訳もなく、捨てられているのかどうか、考え動き、考え考え動き考えてます。
荻上さんと戦いながら、荻上さんの世界で生きようとする日々。そして松山ケンイチと過ごす時間。
「川っぺりムコリッタ」どうかご期待、お待ちください。映画館でお会いしたい。
松山さんの隣の部屋にムロさんが住んでいる。
想像しただけでオカシイけれど、その撮影は想像以上にシアワセなひとときでした。
映画『川っぺりムコリッタ』あらすじ
誰とも関わらず生きようと決め、川沿いのおんぼろアパートで暮らし始めた孤独な青年。社会の隅っこに生きる底抜けに明るい住人たちとの家族のような時間が、寂しかった人生を変えていく。
山田(松山ケンイチ)は、北陸の小さな街で、小さな塩辛工場で働き口を見つけ、社長から紹介された「ハイツムコリッタ」という古い安アパートで暮らし始める。無一文に近い状態でやってきた山田のささやかな楽しみは、風呂上がりの良く冷えた牛乳。そして、お米が買える給料日を心から待ち望んでいた。ある日、隣の部屋の住人・島田(ムロツヨシ)が風呂を貸してほしいと上がり込んできた日から、山田の静かな日々は一変する。
映画『川っぺりムコリッタ』公式サイト kawa-movie.jp
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荻上直子監督『彼らが本気で編むときは、』テディ審査員特別賞を受賞