[シネママニエラ]韓流四天王のチャン・ドンゴンが、オダギリジョーとの共演作『マイウェイ 12,000キロの真実』を語った。
9か月という長期間の撮影がクランクアップし、「長い撮影が終わって、何故か分からないけれど寂しい気がします。改めて振り返ると、もっと上手く演じられたかもと思ってしまう部分も出てくる」と述べ、「(オダギリが演じた)辰雄役は何人か候補がいたけれど、絶対オダギリさんがいいと思った」と本音を洩らした。
同作はアメリカの公文書館で発見された、1枚の写真に写った兵士の実話基づく感動ドラマ。連合軍の攻撃下のドイツ軍陣地内の撮影では、爆発で役者の姿が見えなくなるシーンが繰り返された。そのため緊急時に備え、常に救急車が現場に待機しており、カメラマンは強固な防火服に身を包み挑んだという。
チャン・ドンゴンは、本作で日本語の台詞にも挑戦した。「やはり韓国語で演じる時よりも大変です。どうしても感情表現に限界がある」としつつも、「ただ演技というのは言葉ではなく感情を交わすことなので、そういう部分はオダギリさんと協力してできました」 。「撮影がつらすぎて、上手くできたか分からないです(笑)。爆発を目の当たりにして、これが本当の戦争だったらと思うと怖くなりました。ノルマンディー上陸作戦は、よく知られている戦いですが、実際ロケ地のラトビアに来て、ドイツの軍服を着て撮影していると、本当にその時代に、ここにいたらどうだったのだろうと考えさせられましたね」と心情を吐露。
演じたのは、夢を信じた男キム・ジュンシク。「この戦争は実際にあった戦いであり、登場人物は戦争の度に軍服が変わります。ジュンシクの場合、軍服や状況が変わっても夢と希望は変わらないこと、それにより貫くものがあることを表現したかった。その一方で辰雄は、戦争を経験するたびに大きく変化する。戦争を全面に出すのではなく、戦いを経験するたびに変化する、そういった人物の内面を表現しています。だからこそジュンシク役は、どんな状況でも希望と夢を失わない目をしていることが求められました」
そしてオダギリとの共演についても語ってくれた。「辰雄役は、何人か候補がいたけれど、絶対オダギリさんがいいって思っていました。日本と韓国の映画現場は色々違うと思うし、この映画は役者にとっても大変な現場でしたが、彼は冷静に対応し、よく耐えていました。本当に素晴らしい役者です」と、俳優オダギリを賞賛した。
そして最後に「『マイウェイ』は、戦争映画ではありません。人間に重点を置いて描かれているので、背景が戦争なだけです。日本人と韓国人が敵として出会い、運命をともにする。そういう作品を日・韓・中といったアジアの役者が結集し、感情を表現し合う機会となった、これは凄いこと。観客の心に残る映画になったと思う」と作品の魅力を語った。
英題=MY WAY
日本公開=2012年1月14日
配給=CJ Entertainment Japan、東映
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