鈴木亮平「TOKYO MERは一生懸命に生きている人へ捧げる作品」
『劇場版 TOKYO MER~走る緊急救命室~』完成報告会見が撮影地の横浜で実施され、主演の鈴木亮平、賀来賢人、中条あやみ、要潤、石田ゆり子、松木彩監督が出席した。鈴木は、「医療従事者を称えるドラマとして作り始めた」が、「撮影し、感想をいただくうちに日々誰かのために頑張って仕事をしている方はもちろんですが、子育てや介護など日々誰かのために一生懸命に生きている人、みんなに捧げる作品」と明言。本作を観て興奮して感動して「また明日も頑張ろう」という気持ちを持ってもらえる作品だと話した。
本作は、ERカー(オペ室を搭載した大型車両)で事故や災害の現場に駆け付け、“死者を一人も出さない”という使命のもと、自らの危険を顧みず患者のために戦う医療チームTOKYO MERの活躍を描く物語。連続ドラマを経て、映画化となった。松木監督は、「2年前にテレビドラマを撮影し始めていた頃は、「TOKYO MER」に続編ができて、ましてや劇場で公開する作品になるとは全く思っていなかったので、今も信じられません。こうして皆さんに完成を発表できることをとても光栄に思っています」と感謝のコメントを残す。
この会見が行われたのは、日本がWBC(World Baseball Classic)にわいていた時期。当然、記者からの質問でもWBCと映画の内容を絡めた質問がなされた。即座に鈴木が、「(大谷)翔平と亮平の共通点ですか?」と切り返すと、会場が笑いに包まれる。まず、「僕が身体をおおきくすると、たまに大谷選手に似ていると言われます」と端的に述べてから、次のように返答。
「今回の映画は、確かにスケールや、感動もたくさんあります」とし、「映画が始まって二秒でTOKYO MERの事故現場の世界に引きずり込まれます。ずっとハラハラします」と全体像を提示、それから「根底にあるテーマは、中間の絆です。実はそれによって、医師としてではなく、改めて人として喜多見が成長する物語だと思っています。そこには間違いなく仲間の存在があります」と話す。
それから「野球というチームプレーと似ているのは、お互いを信用しながら、出るべきところは出て、引くべきところは引く、それはまさにMERの撮影で日々経験していることだと思います」と共通点をあげた。そして、「僕も「日曜劇場の主演の自分が頑張らなきゃ!」とドラマの撮影の前半は思っていました。でも、中盤から例えば寒さで凍えている時に、みんなが一人一人ずっとお湯をかけてくれる姿だとか、一つ一つの自分がみんなに助けてもらう体験を経て、「自分だけで頑張らなくてもいいんだ!」、「チームで足りないところを支え合って、チームとして強くなっていけば、このドラマは成功するかもせいれない」と思った経験があります。真面目な話になりますけど、僕自身もこのドラマで、仲間である共演者を信じることを学びました」とまとめたのだった。
そんな“仲間たち”が、本作の見どころを語っていく。「ドラマシリーズの時から非常に濃い現場で、僕自身ものすごく印象に残っています。良い意味で、今までで一番大変だった現場でした。常に起承転結の“転”が続いている感じと言いますか、最初から最後まで引き込まれる作品になってます」(賀来)、「私自身も(演じた医師の)比奈も、この作品で成長できたと思っています。日々熱い思いを持って戦う皆さんに、この「TOKYO MER」という作品が届くと良いなと思います」(中条)、「クランクアップの日に初めて、賀来くんと過去で何番目にキツかったか?という会話をしました。僕も一番と言いました!」(要)、「すごいですよ。「TOKYO MER」って一難去ってまた一難が、かける10ぐらいある作品です!」(石田)。
そして、劇場版からシリーズに参加したキャストについて。代表して、鈴木が、「(SixTONESの)ジェシーくんが演じる(TOKYO MER研修医の)潮見先生が入ったことによって、改めて「TOKYO MER」という組織がどういう組織なのか、潮見の目線で発見していってもらえる作りになっています」と役割を説明。なおかつ「中条さん演じる比奈先生が、先輩としてどのように彼を教育するのか、先輩の先輩として喜多見はどのようにそれを見守るのかという話にもなっています。劇場版から初めて観る方も、ジェシーくんの演じる潮見先生の目線を通して楽しんでいただけると思います。ドラマを観ていない方でも、劇場版だけでも楽しめる作りになっているんですが、そこに対してジェシーくんがすごく大きな役割を果たしてくれていると思いました」と称えた。
また、鈴木のライバル的な立ち位置となるYOKOHAMA MERチーフドクター鴨居 友役の杏について、「本当に素敵な方で、YOKOHAMA MERを支えるチーフドクターとして、人間的にも器が大きくて、杏さん以外のキャストは考えられないくらいの存在感がありました」と話せば、厚生労働省医政局、MER推進部統括官、医系技官・音羽 直役の賀来も、「人間力と知識力があって、僕は、亮平くんにちょっと似ていると思いました。人としての規模が大きいんですよね。僕も共演してすごく面白かったし、今まで対峙したことのない俳優さんでした」とべた褒めだった。
映画に先駆けて、スペシャルドラマ「TOKYO MER~隅田川ミッション~」が4月16日放送される。
映画『劇場版 TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』(東宝 配給)は2023年4月28日[金]より全国公開
©2023劇場版『TOKYO MER』製作委員会
『劇場版 TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』あらすじ
横浜・ランドマークタワーで爆発事故が発生。数千人が逃げ惑う前代未聞の緊急事態に。「待っているだけじゃ、救えない命がある」チーフドクター・喜多見はいち早く現場に向かうべきと主張するが、厚生労働大臣が新設した冷徹なエリート集団【YOKOHAMA MER】の鴨居チーフは「安全な場所で待っていなくては、救える命も救えなくなる」と真逆の信念を激突させる。地上70階、取り残された193名。爆発は次々と連鎖し、人々に炎が迫る!
『劇場版 TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』予告編
©2023劇場版『TOKYO MER』製作委員会
映画『劇場版 TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』公式サイト
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