左から松坂桃李、岡田将生、柳楽優弥

岡田将生『ゆとりですがなにか』チームは“家族”です!

映画会見/イベントレポート

岡田将生『ゆとりですがなにか』チームは“家族”です!

8月23日、映画『ゆとりですがなにか インターナショナル』の完成報告会見が品川インターシティホールにて実施され、主演の岡田将生、共演の松坂桃李、柳楽優弥、脚本の宮藤官九郎、水田伸生監督が登壇し、撮影裏話等を語った。

左から松坂桃李、岡田将生、柳楽優弥
左から松坂桃李、岡田将生、柳楽優弥

社会派だけどコメディな連続ドラマとして人気を博した「ゆとりですがなにか」が7年の歳月を経て、映画になった。同作は、“ゆとり世代(野心がない・競争意識がない・協調性がない)”と、社会に勝手に括られたアラサー男子三人が、迷いあがきながらも人生に懸命に立ち向かう物語だ。

岡田が『ゆとりですがなにか』チームは、「集まることが楽しいだけではなく、皆さんがストイックに「面白いモノ、いいモノを作ろう」というのが、良い方向に向かっている現場でした。会うと安心しますし、相談もしますし、ずっと側にいて欲しいなというチームなので、僕は「家族」だと思う」と話せば、松阪も、「チームの皆さんは本当にストイックで、7年前の衣装がそのまま残っていました。いつでも、どういう球が来ても大丈夫という万全な体制を常にとってくださっています。だからこそ、こちらも安心して飛び込むことができる」と吐露。柳楽も、「スタッフもキャストもドラマから同じ。家族であり仲間であるという感覚も貴重で、そこに安心感をすごく感じます。それに目的に向かってより成長して再会できている貴重な座組に参加できて、腹を割って相談できる関係は本当にありがたい」とまとめた。

そんな3人の共通点は「気遣い」(岡田)だとか。「良い言い方をすると“気遣い”なんですけど、例えばご飯に行く約束をします。日にちが決まらない。……気遣い過ぎて。場所も決まらない。……気遣い過ぎて何も決まらない」(松阪)。「そこに(妻・茜役の)安藤サクラさんがいてくださると「何が食べたいの?」「肉かな!」」とやりとりができて、日時もお店もすんなり決まると話していた。

会見の最後は、代表して岡田が挨拶。「『ゆとりですがなにか』は僕にとって大切な作品です。ドラマ、スペシャルドラマ、そして映画になりました。これはひとえに応援してくださったファンのお声もあり、今回の映画になったと思います。またみんなで集まって120%の力で面白いモノを作ろうとして、面白いモノが出来上がりました。全国のいろいろな方々に観ていただきたいと思っております」と呼びかけた。

左から宮藤官九郎、松坂桃李、岡田将生、柳楽優弥、水田伸生監督
左から宮藤官九郎、松坂桃李、岡田将生、柳楽優弥、水田伸生監督

映画『ゆとりですがなにか インターナショナル』の感想はこちら

岡田将生(坂間正和役)

とても面白かったです。僕は初号試写でスタッフと参加できたキャストの皆さんと観ました。自分が出ているものは緊張しますし、そういう試写ではあまり笑いが生まれないんですけど、すごく和やかで、この映画を愉しんでいる空気感がありました。(撮影現場で自分が)見ていないシーンもたくさんありましたし、吹き出して笑ってしまうことも多々ありました。連続ドラマから始まり映画になりましたけども、「ドラマを見ていない方でも面白く観てもらえる作品になっているな!」と思いました。

松坂桃李(山路一豊役)

岡田さん(演じる正和)が、のたうちまわりながら何かを叫ぶシーンがあるんです。めちゃくちゃ笑いました。自分が出ていないシーンもたくさんあるんですけど、「これを生で見たかったな」と思うぐらい本当に全部が面白かったです。あとは、個人的に3人が揃うシーンに感動しました。時が経っているせいか、久しぶりにこの3ショットを見て、「あぁ、なんか帰ってきたな」とすごく感じました。

柳楽優弥(道上まりぶ役)

本当に面白いですよねぇ~。観ていただいて、より感じてもらえることがあると思うので、劇場で観ていただきたい作品ができたなと思います。

宮藤官九郎(脚本)

実はコロナ渦になる前から考えていた話が、結局コロナで延びたりして、その間に世の中が変わってきたりして、それに合わせて地道に脚本を直したりして、いろいろと合わせていきました。完成作を観て、この時代だから!今だから!「彼らはどう行動するか」、「何を考えるか」という作品になっている気がします。ヒドいところもいっぱいあるんですけど、根底には社会への鏡のような、ゆとりの3人は社会をこう思っているんだということをすごく感じました。日本には世界各国の方が生活をしていて、インターナショナルだなという、最初に自分が考えたところに戻ったような気がしました。“最後は原点に”ということで、まとめてください。

水田伸生監督

自分で自分が監督した映画を「面白い!」と言うのは、なかなか言えないですけど、「(本作は)何回観ても面白いですよ!」。この3人について申し上げると、現場で阿吽の呼吸が生まれる理由は、3人はとてつもない深い準備をして現場に来るからです。柳楽さんの中国語だけではなくて、撮影に挑むための準備をしてくる。すべての仕事に一番大切なのは、質の高い準備だと思います。この3人は、この世代の俳優の中でもずば抜けている。僕自身も感じますし、3人がお互いに影響し合っていると思います。将生くんほど主演俳優なのに共演者を気遣う俳優は見たことないし、桃李くんが柳楽さんに「優ちゃん、すごい」と言ったのも記憶しているし、優弥くんほど妥協しない俳優は見たことがないです。宮藤さんの脚本を演じる、この3人を観るだけで、鑑賞料金の元は取れると思っています。

映画『ゆとりですがなにか インターナショナル』あらすじ・作品データ

実家の坂間酒造が存続の危機に陥り、妻の茜とは倦怠期を迎えている正和。海外からの転校生と教育実習生が同時にやってきて、新たな恋の予感が漂うが未だ女性経験ゼロの山路。中国での事業に失敗し、出戻りフリーターとして坂間酒造で働くことになったまりぶ。(映画になってもスケールはそのままに……)3人は奮闘する!
キャスト:岡田将生 松坂桃李 柳楽優弥 安藤サクラ 仲野太賀 吉岡里帆 島崎遥香 木南晴夏 上白石萌歌 吉原光夫 中田喜子 吉田鋼太郎
脚本:宮藤官九郎
監督:水田伸生
主題歌:「ノンフィクションの僕らよ」/ 感覚ピエロ (JIJI.Inc)
(2023年日本映画/117分)

映画『ゆとりですがなにか インターナショナル』予告編


©2023「ゆとりですがなにか」製作委員会

映画『ゆとりですがなにか インターナショナル』(東宝 配給)は2023年10月13日[金]より全国公開
©2023「ゆとりですがなにか」製作委員会

映画『ゆとりですがなにか インターナショナル』公式サイトhttps://yutori-movie.jp/

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