左から松田健一郎、早見沙織、種﨑敦美、江口拓也、中村倫也、賀来賢人

大ヒット『劇場版 SPY×FAMILY』フォージャー家集合!

映画会見/イベントレポート

大ヒット『劇場版 SPY×FAMILY』フォージャー家集合!

遠藤達哉・著の大人気マンガ初の映画化となる『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』が公開から1月足らずで興行収入50億円、観客動員数370万人を突破し、大ヒット御礼舞台挨拶をTOHOシネマズ 日比谷にて実施。レギュラー声優の江口拓也(ロイド・フォージャー役)、種﨑敦美(アーニャ・フォージャー役)、早見沙織(ヨル・フォージャー役)、松田健一郎(ボンド・フォージャー役)、劇場版ゲスト声優の中村倫也(ドミトリ役)、賀来賢人(ルカ役)が登壇した。この日のイベントは全国108館の劇場で生中継された。

大ヒット『劇場版 SPY×FAMILY』フォージャー家集合!
大ヒット『劇場版 SPY×FAMILY』フォージャー家集合!

12月22日公開された本作は、仮初めの家族フォージャー家が、ロイドの任務・梟(ストリクス)継続とアーニャの星(ステラ)獲得のために、家族揃って初めての旅行へ……という映画オリジナルストーリー。

冒頭こそ大ヒットの反響や感想を述べていたが、公開後ポスターのお披露目以降から本編内容に関してトークを展開。特に盛り上がったのは声優の千葉繁が担当した神様の話と、事前にSNSで募集した質問に生回答したパートだった。

MCから発言を求められた種﨑は戸惑いつつ、「言葉にするのははばかられますが、楽しく観ていただけて本当によかったなとホッとしています。でも、最初はドキドキだったんです。言ってしまいますが、”うんこ”にこの尺を使って良いのかなぁって……。アニメーションのプロの方々が、本気であの”うんこ”に注力しているので、アニメーションが素晴らしくて音にもこだわって作られています。CVの千葉繁さんが……」と語ると、、江口が「千葉さんは『ダメ!』と言われた時のために、3パターンぐらい演技プランを用意していたらしいです」と補足。種﨑が「音姫(トイレの擬音装置)のところでは、後ろでずっとその音が鳴っているので、良かったら耳をすまして観てください」、それと「トイレのシーンに出てくるキメラさんが大好きで、何か被って…ますよね。被っているんですよ! あれだけでも一生見ていたいんですが、そんな細かいところも」とおすすめポイントを明かす。

左から松田健一郎、早見沙織、種﨑敦美、江口拓也、中村倫也、賀来賢人
左から松田健一郎、早見沙織、種﨑敦美、江口拓也、中村倫也、賀来賢人

質問コーナーでは、各自が質問ボックスから一枚ずつ質問カードをひいた。

質問:アーニャ語録だったり、アーニャの感情豊かな展開に対して、幼子特有のアクセントやセリフ回しなどがものすごくナチュラルな印象です。役作りに参考にされているモノや人はありますか?

「アーニャを演じる上で特定の何かを参考にはしていないです。昔から子どもたちの会話を聞くのが好きなので、街を歩いていても、ファミレスとかでも、電車の中でも“子どもってどんな風にしゃべるんだろう?”って割と耳を澄ましていました。アーニャをやるようになってからは、より聴くようになりました」(種﨑)

質問:演じていて一番楽しかったのはどんなシーンですか?

「本作のド頭のスパイ活動をしている時かな。変装をして、「これがいつもの仕事です」っていうあの大人のアダルティな雰囲気をまといながらやっているところが楽しいって思います」(江口)
「僕は、ボンドはもちろん楽しいですが、ナレーションですね。(ナレーションを再現して)「男の名は黄昏!」みたいな。冒頭しか入らないんですが、読んでいて楽しいなぁって思います。昔、吹替のスパイ作品を観ていた時に流れていたナレーションを、自分でもやっているというのがうれしいですね。なかなか映画でやると昂るものがありました」(松田)

「僕は登場シーンが楽しかったです。「どういう声を求められているのか」「どういう表現をすれば良いのか」がまったくやりかたが分からなかったんです。俳優としてある程度キャリアを積んでくると(俳優の仕事では)そういうのがあまりなくなってくるので、なんだかすごく新鮮な気持ちで、「できたのかな?」みたいなことを言いながらやっていました」(中村)
「この人はね、ずっと楽しそうにやっていました。僕は、緊張でしかなかった。緊張と反省と後悔。五秒後には反省しているタイプの男です」(賀来)
「だって楽しいでしょう。モニターを見たらアーニャさんたちがいるんだから。……そういう賢人を見ているのも面白かったです」(中村)

『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』公開後ポスタービジュアル
『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』公開後ポスタービジュアル
©2023「劇場版 SPY×FAMILY」製作委員会 ©遠藤達哉/集英社

質問:江口さん、早見さん、種﨑さんに質問です。ロイド、ヨル、アーニャ、どのキャラにも裏の顔がありますが、表の顔と裏の顔で声を変えているとか意識していることを教えてください。

「今回の劇場版でも特にそうだったんですが、ヨルさんは全部意識して変えているわけではないです。バトルシーンでも、ものすごく怖い表情で相手を追い詰めたかと思えば、不意にやられた時のリアクションは“ふにゃん”みたいなものだったりします。ピリッとしたシーンから急に普段のヨルさんの顔になるので、場合によってはカットごとに全部違ったりします。なので、あんまり考えていると、逆にできなくなります。このカットが裏の顔でこのカットが表の顔でと、考えている間に終わってしまったりするので、私はあまり考えすぎないようにしております」(早見)
「ロイドは、明確に表・裏みたいな感じで切り替えをしているので、自分の中でいろいろとチェックしないと追いつかないです。表、裏、表…みたいに無茶じゃなければそのまま録ります。表情が変わらない時も工夫しています」(江口)

と答えたところで、中村から江口に「台本に書き込みはしますか?」という質問が。すると江口は「バッテンみたいな時とか、あとは三角とか、本当にちょっとした印を結構書きます。セリフの頭にそのマークがあったら表、このマークがあったら裏という風に、なんとなくですけれど」と答えていた。

質問:
ボンドの「あれってしゃべってるよね選手権」をお願いします。観覧車に乗り込むヨルさんが、咄嗟に「アーニャさんを頼みますね」と言った時のボンドの「ボッフ」が、「分かった」にしか聞こえなくて毎回面白すぎます。きっと他にもあると思うので松田さんや皆さんに聞いてみたいです。

「はい、ありまーす! 本作の最初の方で、おでけけ(おでかけの意味)が決まった時に、アーニャとボンドが腕組みをして、アーニャの「おでけけ」に合わせてボンドが言っています!」(種﨑)
「(そのシーンをボンドの声で)「ボフッフッフッ!」…演出の指示通りですね」(松田)

質問でご指摘の「分かった」の部分は、「分かった」と言っているのか。松田は、「えーっと、それは…ご想像に…。たぶん、(ボンドの声で)「ボボフッ!」だったと思います」。
次の質問が「みんなでボンドになりきって、会話をしてほしいです!」とあって、続けて松田によるボンドおしゃべりコーナーへ。いかにして人間の言葉風に鳴き声を発するのか指南する貴重なコーナーが(発声のコツは、自分の体がふくよかになった気持ちで喉の奥の方から出すそうです)。作品同様に和気あいあいとトークが続き、終始客席から笑い声が絶えないイベントとなった。

【取材こぼれ話】
※以降、食事中の方などはお気をつけください。

実は神様トークでは、中村のアドリブ台詞が採用された裏話も。
「アーニャがトイレを我慢しているのをずっと見張っている時に、『もう出るのか?』『トイレ行くか?』って言うセリフがあったんです。それを、僕が天然で言い間違えて、『うんこ出たか』と言ってしまいました。すぐに「ごめんなさい!間違えました」と謝ったんですが、(スタッフから)「それ、面白い!」「使い(採用)で」となりました」(中村)。

賀来は、「“うんこ”を一個増やしたので。すげえ、こいつ!『SPY×FAMILY』のセリフに“うんこ”刻んだ」って思ったんですよ!」と声を大に。そのテンションにひっぱられたのか、中村はさらに「置き“うんこ”をしました! そのやりとりを見て、何か知らないですが賢人が興奮していました!」だけでなく、「40歳前で、“うんこ”で爪痕を残しました!…すみません、よその現場を汚してしまいました」とうやうやしく述べると、種﨑は「いえいえ。置き土産をありがとうございます」とお礼。中村も「貢献しました!」とすっきりした表情をみせていた。

ちなみに「あの“うんこ”は、中村の“うんこ”なんです!もう僕は、この部分が活字になるのが楽しみで仕方がない。(取材の記者に)この空気感をお願いしますよ!」と念押しされたので残します。
なお、フォージャー家の皆さんは大笑いされてました。

映画『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』(東宝 配給)は2023年12月22日[金]より全国公開
©2023「劇場版 SPY×FAMILY」製作委員会 ©遠藤達哉/集英社

映画『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』あらすじ・作品データ

西国(ウェスタリス)の凄腕スパイ・黄昏ことロイド・フォージャーのもとに、進行中のオペレーション・梟(ストリクス)の担当者を変更するとの指令が届く。(2023年/日本映画/110分)

原作:遠藤達哉
(集英社「少年ジャンプ+」連載)
監修・キャラクターデザイン 原案:遠藤達哉
声の出演:
江口拓也 種﨑敦美 早見沙織 松田健一郎
甲斐田裕子 佐倉綾音 吉野裕行 小野賢章 山路和弘 藤原夏海 加藤英美里
銀河万丈 武内駿輔 中村倫也 賀来賢人
監督:片桐崇
脚本:大河内一楼
キャラクターデザイン:嶋田和晃
サブキャラクターデザイン:石田可奈
総作画監督:浅野恭司
設定考証:白土晴一
プロップ設定:反田誠二 松尾 優
コンセプトメカデザイン:常木志伸
メカデザイン:高畠 聡
美術設定:谷内優穂 金平和茂
美術監督:杉本智美 小島あゆみ
色彩設計:田中花奈実
2Dワークス:川島千尋
3DCG監督:今垣佳奈
撮影監督:伏原あかね
編集:齋藤朱里
音楽プロデュース:(K)NoW_NAME
音響監督:はたしょう二
音響効果:出雲範子
アニメーションアドバイザー:古橋一浩
制作:WIT STUDIO×CloverWorks
主題歌:Official髭男dism「SOULSOUP」(ポニーキャニオン/IRORI Records)
製作:「劇場版 SPY×FAMILY」製作委員会

映画『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』予告編

©2023「劇場版 SPY×FAMILY」製作委員会 ©遠藤達哉/集英社

映画『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』公式サイト
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「SPY×FAMILY」2022年テレビアニメ化決定!

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