[シネママニエラ]14年ぶりに新作を発表した高畑勲監督のスタジオジブリ最新作『かぐや姫の物語』の完成報告会見が11月7日、都内のホテルで行われた。ヒロインかぐや姫の声を担当した朝倉あき、高良健吾、宮本信子、田畑智子、宇崎竜童、上川隆也、朝丘雪路、主題歌「いのちの記憶」を歌う二階堂和美、脚本の坂口理子、そして高畑監督が出席した。
竹取物語を原作に、製作期間8年、総製作費50億円を投じた本作について、高畑監督は「映画の完成に心から感謝したい。優秀なスタッフにありがたい気持ちでいる。大変満足を覚えているし、ずうずうしく言うと、日本のアニメーションを一歩を進める作品になった気がしている」として心情を言い表した。
かぐや姫に決まったものの「高貴で手の届かない、この世にいないような美女の声をどうすればいいか」悩んだという朝倉。その逡巡は、台本を読み「のびのびと心のままにする」ことだと気づいたのだとか。かぐや姫を育てる媼(おうな)の声を務めた宮本は、「日本の誇るアニメーションの伝統になると。日本古来の絵巻に出てくるように人物が浮き立つ動き、色彩も素晴らしい。世界だけでなく、月まで行って欲しい」と、ユーモアを交えて語った。
高畑監督からの「気持ちをなぐさめるような曲に」という要望に応えた二階堂は「おこがましいのですが、よくぞわたしにこの依頼をしてくれた、よし、まかせろ!」という心持で臨んだことを明かす。本作はまさしく日本アニメーションに新たな歴史を刻む作品の誕生だと言えるだろう。
高良健吾『かぐや姫の物語』では大好きなジブリ作品で空を飛べてうれしい
原作=竹取物語
日本公開=2013年11月23日
配給=東宝
公式サイト http://www.kaguyahime-monogatari.jp
©2013 畑事務所・GNDHDDTK
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