サイトアイコン シネママニエラ

眞栄田郷敦ら『ブルーピリオド』俳優が女子美術大学を訪問!

眞栄田郷敦ら『ブルーピリオド』俳優が女子美術大学を訪問!

美術に情熱をかける学生たちの姿を描く映画『ブルーピリオド』公開直前イベントが女子美術大学にて開催され、主演の眞栄田郷敦、高橋文哉、板垣李光人、桜田ひよりが来場した。

©山口つばさ/講談社 ©2024映画「ブルーピリオド」製作委員会

2017年6月に月刊アフタヌーンで連載が開始すると瞬く間に、「TSUTAYAコミック大賞」「このマンガがすごい!」など国内の主要漫画賞にノミネートされ「マンガ大賞2020」を受賞するなど国内外で絶賛、アニメ化やYOASOBI「群青」とのコラボレーションでも話題を集め、累計発行部数は700万部を超える大人気傑作漫画「ブルーピリオド」(作:山口つばさ)を、主演に眞栄田郷敦を迎え、萩原健太郎監督で実写映画化した。

本作の公開を目前に控え、作中で演じたのキャラクター達のように実際に美術に全力を注ぐ現役の学生たちと交流したキャストたち。4人と学生達が共同製作したド迫力の“青い”絵画を披露し、学生たちからの質問にも直接応え、映画の話はもちろん、現役学生ならではのアートについてもトークを展開し、ここでしか聞けない話を語り尽くした。

 第一部では6人の女子美術大学の学生たちとともに、眞栄田、高橋、板垣、桜田が絵画を共同制作。今回制作した絵は、主人公・矢口八虎が美術の世界に飛び込むきっかけとなった明け方の“青の渋谷”の風景と八虎の姿。【青の渋谷】は、八虎が青いと感じた早朝の渋谷を、初めて絵で表現したことでアートの世界にのめり込んでいくという八虎にとって大切な絵。

眞栄田は学生と絵を見つめ、話しながら一筆ずつ描き加えたり、4人それぞれが本作の美術アドバイザーを務めた川田龍や女子美術大学の山本先生へアドバイスを求めたりする様子が見受けられた。高橋は学生が絵をぼかしている方法を見て自らも同じように手を加えてみたりと、作中同様それぞれのキャラクターが乗り移ったように真剣な様子で“青の渋谷”を描いていた。様々な青色を取り入れて描かれた“青の渋谷”は人のいない静けさと太陽が昇りはじめた温かさも感じるまさに早朝の渋谷を感じる作品となった。

“青の渋谷”の風景と八虎の姿
©山口つばさ/講談社 ©2024映画「ブルーピリオド」製作委員会

 第二部では美術に情熱をかけている学生たちを前に、本作で同じく美術に情熱をかけているキャラクターを演じた眞栄田、高橋、板垣、桜田がサプライズで登場し、会場は学生たちの割れんばかりの大きな歓声が沸き上がった。
主人公・矢口八虎が目指すアートの道を進もうとしている高校生を前にして眞栄田は「今日はお集りいただきありがとうございます。ゆっくりお話しできたら嬉しいです。」と挨拶し、板垣は「実際に撮影もさせていただいたこの場所で、また皆さんにお会いできるのが嬉しいです」と喜びを明かした。桜田が挨拶をする前に会場全体からは「可愛い!」言われ照れている様子を見せるなど、大歓声の中イベントがスタートした。

 まず初めに、会場に集まった学生たちの前でキャストが第一部で制作した「青の渋谷」をお披露目!ざわつく会場の中、キャスト自らの手で布がおろされると客席からは驚きの声と拍手が会場を包んだ。制作について聞かれた眞栄田は「(撮影以来描いていなかったので)久々で楽しかったですね。
色の作り方や、アドバイスをもらいながら集中してやりました」と絵画制作の裏側を語り、高橋は「本当に集中して制作しました。
なんか気付いたら息が切れているような時間で。撮影依頼だったので楽しかったです。」と喜びを明かし、板垣は「初めてパステル(顔料を最小限の糊剤で固めた画材)を使って描きました。パステルが琥珀糖に似ていて美味しそうだなと思って…」とお茶目な一面を見せ、会場を笑いに包んだ。

 映画についてのトークセッションでは、実際に女子美術大学での撮影をした眞栄田と板垣が当時の撮影を振り返り、眞栄田は「世田介と監督の3人で話し合う時間も多く取って、ぐっと距離が縮まったようなシーンだった印象がありますね!」と感慨深いような様子で、板垣は「1年越しに戻ってこれたことが感慨深いですね」と語った。

 実際に本作を観た学生からの「「頑張ることが出来ない子は好きなことがない子でした」というシーンがグッときました。好きなことを仕事にしている人は全員カッコいいと改めて思ったので、自分もこれからも絵を頑張りたいなと感じました!」という熱い感想を聞くと、眞栄田は「実際にパワーをもらった人からの感想を聞くとより自信がついて、公開がすごく楽しみになりますね!」と嬉しさを明かし、高橋は「この映画に関わってる人は全員かっこいいなと僕も思いますし、みんなに僕らが届けたいものが届くのはとても嬉しいです」と語った。

 会場に集まった学生からの質問に4人が答えるコーナーでは、眞栄田、板垣へ「何かに苦戦、葛藤した時どうしていたか?」という質問に対して、眞栄田は「なんで苦戦しているのか弱点を分析して直接そこを克服するようにしています」と伝え、板垣は「結構諦めも時には大切だなと思いますね。」とアドバイスをした。質問した学生からは「諦めも大切だとタメになりました!」と2人への返答に会場は笑いに包まれ、板垣が「諦めろってことじゃないからね!(笑)」とすかさずフォローを入れていた。

 質問の最後は「これだけは譲れない!と思うほど好きなもの・ことはありますか?」と4人へ。
眞栄田は「自分を磨くことですかね。なんでもできる人になりたくて、最近伸肘(しんぴ)倒立をやっています。スーパーマンになりたいな(笑)」と語り会場は笑いに包まれた。高橋は雰囲気をガラッと変え「余白を失わないようにしています。どんなことにも頑張ることとか努力っていうのはもちろん正義だし、素晴らしいことってみんなが周りの人も言ってくれてると思うんですけど、時にサボったりとかちょっといつもより長く寝ちゃったりとか、友達と買い物に行く時間も努力するためには僕は必要だと思ってるんで、その余白を大事にしています」と語り、眞栄田も共感した様子。板垣は「うすしお味に塩を入れるのが好きで」と言うと会場はまたしても笑いに包まれ、「どれだけ引かれてもこれは譲れないところです!」と自慢げに語った。桜田は「自分への理解度は誰にも譲りたくないです。自分にしかわからない気持ちは、自分でちゃんとわかってあげたいなと思っているので、自分と向き合う時間っていうのをすごく大切にしています」と、生活していくうえで一番大切にしている考え方を明かした。

最後に、眞栄田から「皆さんの感想やそれぞれの視点とか感覚の話を直接聞けたので、僕らもパワーをもらいましたし、公開まであと1週間なんですけど自信をもって公開を迎えられます!」と学生の顔を見て挨拶しイベントを締めくくった。

映画『ブルーピリオド』(ワーナー・ブラザース映画 配給)は2024年8月9日[金]より全国公開
©山口つばさ/講談社 ©2024映画「ブルーピリオド」製作委員会

映画『ブルーピリオド』あらすじ・作品データ

生きてる実感が持てなかった。あの青い絵を描くまでは。これはからっぽだった俺が、初めて挑む物語。ソツなく器用に生きてきた高校生・矢口八虎は、苦手な美術の授業の課題「私の好きな風景」に困っていた。悩んだ末に、一番好きな「明け方の青い渋谷」を描いてみた。その時、絵を通じて初めて本当の自分をさらけ出せたような気がした八虎は、美術に興味を持ちはじめ、どんどんのめりこんでいく。そして、国内最難関の美術大学への受験を決意するのだが…。立ちはだかる才能あふれるライバル達。正解のない「アート」という大きな壁。経験も才能も持ってない自分はどう戦う!?苦悩と挫折の果てに、八虎は自分だけの色で描くことができるのか。(日本映画/115分)
眞栄田郷敦
高橋文哉 板垣李光人 桜田ひより
中島セナ 秋谷郁甫 兵頭功海 三浦誠己 やす(ずん)
石田ひかり 江口のりこ
薬師丸ひろ子
原作:山口つばさ『ブルーピリオド』(講談社「月刊アフタヌーン」連載)
監督:萩原健太郎
脚本:吉田玲子
音楽:小島裕規 “Yaffle”
主題歌:WurtS「NOISE」(EMI Records / W’s Project)

映画『ブルーピリオド』予告編


©山口つばさ/講談社 ©2024映画「ブルーピリオド」製作委員会

映画『ブルーピリオド』公式サイトhttp://blueperiod-movie.jp
公式SNS Twitter | Instagram | facebook
Amazonで購入する

モバイルバージョンを終了