真田広之主演『SHOGUN 将軍』史上最多18部門受賞!
現地時間9月15日、米国テレビ界の“アカデミー賞”ともいわれる最高峰の賞・第76回エミー賞®の授賞式が行われ、真田広之、渾身のハリウッド初主演・プロデューサー作『SHOGUN 将軍』が、作品賞・主演男優賞・主演女優賞をはじめとした主要部門を総なめし、エミー賞史上最多18部門を制覇(うち日本人の受賞者も史上最多9名)となる歴史的な快挙を成し遂げた。※コメント全文掲載
本作は、同賞のドラマシリーズ部門にて、主要部門を含む本年度最多25ノミネートを記録。キャスト陣に加え、スタッフ陣も数多くノミネートを果たし、史上最多11名の日本人がノミネート。先日発表された、主に製作・技術に携わった人々に贈られる「クリエイティブ・アーツ・エミー賞(Creative Arts Emmy Awards)」では、7名の日本人を含む、最多14部門を受賞するなど、主要部門の授賞式を前に同賞を席巻。この時点ですでに史上最多受賞作品となり、本日のエミー賞主要部門の発表で、どこまでその最多受賞記録を伸ばすのか、その行方に世界中が注目をしていた。
その結果、競合作品がひしめく中で作品賞を堂々の受賞。作品賞受賞の瞬間では、会場から大きな拍手が巻き起こり、SHOGUNチームのキャストスタッフの全員が壇上にあがった。エグゼクティブ・プロデューサーのジャスティン・マークスの受賞スピーチの後、本作でプロデューサーも務める真田広之が日本語でスピーチ。まさに東西の壁を超えて日本の時代劇を世界に送り出したSHOGUNチームとエミー賞の会場全体が、受賞を讃えあった。
本作でプロデューサーを務め、徳川家康にインスパイアされた武将・吉井虎永を重厚に演じた真田広之が、主演男優賞を獲得。これは、1980年にドラマ化された『将軍 SHOGUN』で、主演を務めた三船敏郎が受賞を逃していた賞で、真田が悲願の受賞を成し遂げる形となった。更には、英国人航海士<按針>通詞であり、虎永のもとで戦乱の世を強く生き抜いた鞠子役アンナ・サワイが主演女優賞。そのほかにも監督賞を受賞するなど、主要部門も軒並み制覇し史上最多18部門を受賞と最多受賞記録を更新。まさにSHOGUNが堂々の天下獲りとなった。
この場に立てる事を誇りに思います。奇跡です。FX、ディズニー、Hulu、ありがとう。クルーとキャストの皆様、SHOGUNに関わってくれた皆様、最後まで私を信じて、サポートしてくれてありがとう。本作は東と西が(壁を越えて)出会う夢のプロジェクトでした。とても難しいプロジェクトでしたが、全員が一致団結しました。私たちは全員で奇跡を作る事ができました。そして我々は共により良い未来を作ることができます。本当にありがとう!※主演男優賞受賞時のコメント(英語スピーチより翻訳)
■作品賞受賞時のコメント
(エグゼクティブ・プロデューサーのジャスティン・マークスよりマイクを渡されて日本語で)
これまで時代劇を継承して支えてきてくださった全ての方々そして監督や諸先生方に心より御礼申し上げます。あなた方から受け継いだ情熱と夢は海を渡り国境を越えました。
■受賞後のコメント
この度のエミー賞受賞、大変光栄です。「SHOGUN 将軍」のスタッフ・キャストと分かち合いたいと思います。また、子役の頃からお世話になった全ての方々、そして支えて頂いたファンの皆さんに、あらためて感謝いたします。これを励みに、今後も俳優として新たな挑戦を模索しながら、日本の素晴らしい題材や才能を世界に発信して参りたいと思います。ありがとうございました。
名前が呼ばれる前から泣いてしまっていました。テレビジョン・アカデミーの皆様、素晴らしい賞をありがとうございます。すばらしい候補者の皆さん、ありがとうございます。私は皆さんを観て育ちました。FXのチームもありがとうございます。(プロデューサーの)ジャスティン(・マークス)とレイチェル(・コンドウ)、私を信じて、素晴らしい役をくれてありがとう。クルーとキャストのひとりひとりの皆さん、そして真田さん、彼は私のような俳優にドアを開いて、チャンスを与えてくれました。コズモ(ジャーヴィス/按針役)、あなたは私が知る最も正直で誠実で恐れ知らずな、俳優です。あなたのおかげで私は120%の力を出すことができました。今まで支えてくれたお母さんありがとう。あなたのおかげで、私は鞠子を演じて、今、ここにいることができました。この受賞はすべての女性のためのものです。※主演女優賞受賞時のコメント (英語スピーチより翻訳)
そして、真田広之、サワイ・アンナ、惜しくも助演男優賞を逃した平岳大の3人から、受賞の興奮が冷めやらぬ中、日本の観客に向けた受賞コメントや、早くもシリーズ最新作への意気込みが届いた。
チームメートがたくさん会場にいてくれたので、ひとりじゃない、みんなの代表としていただくという思いで壇上に上がりました。この意味は数年後にわかる気がする。自分にとっても大きなことですが、今後の業界、若い俳優たちに大きな布石になるのではないかと。いろんな才能が海外に飛び出していくのをサポートしたい。
世界中から「次も観たい」という声をいただき、「次(シーズン2)もやろうか」という話になった。ライターズ・ルームがオープンし、ロケ地・スッタッフィングの話をしています。SHOGUN のテイストに合ったものを選びながら、フィクショナル・エンターテイメントとして仕上げていきたい。1年後(の撮影開始)を目指しています。長い旅の始まりに今、立ったところ。70%が日本語のセリフの作品が、この結果に繋がったことは、(SHOGUNの物語を伝える)可能性が広がったと感じます。
(アジア人初の主演女優賞受賞という歴史的快挙について)夢のようで本当にまだ信じられてない、明日起きたら一回つねってみたいです。
(今回の受賞を誰に伝えたいですか?)一番は母親です。今日も授賞式に一緒に来てくれてステージ上からも感謝の気持ちを伝えました。あとは、日本人のコミュニティの皆さんと一緒に祝いたいです。
(今後の女優としての目標は?)自分にとって意味のあるものを演じたい。SHOGUNのように、キャラクターが自分の一部になって、観てる皆さんが感じ取るものが大きい、奥の深いキャラクターや物語を選んでいきたいです。
(日本のファンへのメッセージ)いつも応援していただいてありがとうございます。これからも国境問わず色んな所で頑張って皆さんと一緒に盛り上げていきたいです。
(エミー賞授賞式に参加されて、作品賞受賞の際、壇上に上がられていかがでしたか?)しばらくの間、手が震えてました(笑)
(『SHOGUN 将軍』どのあたりが評価されたと思いますか?)どのあたりでしょう…ミステリアスな部分、共感できる部分がいい具合にミックスされたからですかね。
(受賞を受けて、日本でも盛り上がっていますが、日本のファンに向けて一言いただけますか)『SHOGUN 将軍』をまだご覧になっていない方は、是非ディズニープラスでご覧ください!
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『SHOGUN 将軍』あらすじ
戦国最強の武将・虎永は、覇権を狙う五大老と敵対し命をかけて戦う武将。彼に敵の包囲網が迫っていたある日、英国人航海士、ジョン・ブラックソーン(後の按針・コズモ・ジャーヴィス)が虎永の領地へ漂着する。虎永は、語学に堪能でキリスト教を信仰する戸田鞠子(アンナ・サワイ)に按針の通訳を命じ、次第に按針と鞠子の間には固い絆が生まれ始める。一方で按針を利用して窮地を脱する虎永だが、按針から世界を見聞きし、幾度も命を救われることで侍の地位に取り立てることに。そんな中、五大老の脅威が次々に迫り、ついには絶体絶命に追い詰められる虎永。しかし彼の勝利への種まきは按針の漂着からすでに始まっていた――。虎永の壮大なる謀り事、果たして彼は、按針と共にこの乱世を制することができるのか?!
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