台北金馬奨『ILO ILO』四冠達成、第14回東京フィルメックス追加上映も決定
[シネママニエラ]中国語圏最大の映画賞で、中国版アカデミー賞とも言われる台北金馬奨の授賞式が11月23日に台湾の台北市で行なわれ、映画『ILO ILO(英題)』が作品賞、新人監督賞、脚本賞、助演女優賞の四冠を獲得した。
同作はシンガポールのアンソニー・チェン監督による長編デビュー作で、本年のカンヌ国際映画祭でもカメラ・ドール(新人監督賞)を受賞、来年3月に開催される米・アカデミー外国語映画賞のシンガポール代表にも選ばれている。
チェン監督は、2010年に国際映画祭「東京フィルメックス」などが主催する映像人材育成プロジェクト「タレント・キャンパス・トーキョー」(当時は「ネクスト・マスターズ」)に参加し、『ILO ILO』の企画で最優秀企画賞を受賞。そして、今月23日に開幕した「第14回東京フィルメックス」のコンペティション部門にて、26日にジャパンプレミアとして凱旋上映された。また、急遽29日(金)に追加上映も決定した。
今年が50回目の節目となる金馬奨には、審査委員長のアン・リーやホウ・シャオシェン、ジョニー・トー、ジョン・ウーなどの巨匠たち、ジャッキー・チェンやアンディ・ラウ、チャン・ツィイーらのスターが出席するなど、世界中の映画ファンの注目が集まった。
※本作の邦題『イロイロ ぬくもりの記憶』
第14回東京フィルメックス / TOKYO FILMeX 2012
期間=2012年11月23日(土) ~ 12月1日(日)
会場=有楽町朝日ホール(有楽町マリオン)ほか東劇、TOHOシネマズ 日劇など
主催=特定非営利活動法人東京フィルメックス実行委員会
公式サイト www.filmex.net