[シネママニエラ]10月21日、映画『1911』の来日記者会見に、主演兼総監督のジャッキー・チェンが登壇した。日本に降り立って、わずか2時間後に行われた本会見だが、ダークグレーのジャケット姿で颯爽と現れたジャッキー・チェンは、「みなさん、こんにちは!」と日本語で挨拶。なおかつ「日本にやっと帰ってこられた。ずーっと日本に帰って来たかったが、なかなかチャンスがなく、今回やっと。徐々に回復している日本の姿を見れて、本当にうれしい」と述べた。
ジャッキー・チェン出演100作品目
ジャッキー・チェンは同作について、「僕の生涯でも大変記念すべき素晴らしい映画です。全編において真実の物語です。たくさんの若者の命が散ったこの“革命”がなければ今の中国もないですし、今の私もいない。そんな真実を描いた映画だからこそ、制作意欲はすざまじかったです。この映画を通して、“革命”には日本の皆様が力を貸してくれた事を知りました。どこの国でも国を良くしようとする革命があります、特に若者に見て頂きたいです」という心情を吐露。
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本作で演じた役柄の黄興は、「普段の自分に似ていると思います。乗馬や銃が好きなところなどです。黄興は文学にも長けていますが、そこの部分は自分は苦手ですが、その代わりに僕にはアクションがあります。あと黄興より僕の方が背が高く、ハンサムですね(笑)。黄興はたくさんの戦闘を行ったが、ほとんど毎回負けています。でも諦めず戦い続けます。そして勝利を収めてからは、総理にもならず、司令官にもならず、田舎に帰ります。そんな人だからこそ、僕は尊敬しているのです」と、いつもながらのユーモアを交えて語った。
そして同作を通じて伝えたいというメッセージに言及。「“自己犠牲”。すなわち“与える”という事です。すべての人がというわけではないですが、得る事ばかり考えて、与える事をしない人が多い。『1911』に出てくる革命家の若者たちは実はお金持ちの人達が多いのです。理想のために自分の生涯をかけたんですね。彼らがいたからこそ、今の僕らがいる。世界中で声を大にして呼びかけて、この『1911』のメッセージを伝えていきたいと思う」
なお同作の日本語吹替版にて、陳意映のCVを担当したタレントの中川翔子がゲストとして登場。彼女にとって、ジャッキーは「すべてを捧げてもいい程です。命の恩人です」と表現した。そして10年前に香港で偶然会ったジャッキーから、「誕生日おめでとう」と食事を御馳走になったことがあり、「おかげで今まで私は生きてこられました」と感謝を口にした。最後に、辛亥革命100年、ジャッキー・チェン出演100作品目という事で、深紅のバラ100本の花束をジャッキーに贈呈した。
原題=辛亥革命
英題=1911 Revolution
日本公開=2011年11月5日
配給=東映
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公式サイトwww.1911-movie.jp
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