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オダギリジョー「過酷な撮影を経てオシャレな趣味ができた」と明かす

オダギリジョー「オシャレな趣味ができた」
オダギリジョーとカン・ジェギュ監督
オダギリジョーとカン・ジェギュ監督

[シネママニエラ]映画『マイウェイ 12,000キロの真実』特別映像試写会の開催に合わせ、メガホンを執ったカン・ジェギュ監督が来日し11月21日、主演のひとりである俳優のオダギリジョーとともに同作について語った。オダギリは過酷な本作の撮影を経て、「オシャレな趣味ができました」と明かした。

まずは、本作についてオダギリが「なんだか監督が完全アウェーでこの前の北朝鮮戦みたいですね(笑)。最初この話をいただいて今まで聞いたことのない話だと思ったのと同時に自分のスタンスとあまりにも違うので辞めようと思ったんです。でも、監督が諦めずに誘ってくれたのでありがたいなと思いました。今回の作品は企画事態が挑戦的で意味があると思います。僕が関わることで日本人の在り方にウソがないようにと思って演じました」と述べた。

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そして監督が「ノルマンディーで見つかった東洋人のドキュメンタリーを見て衝撃を受け、これを題材にした映画を撮りたいと思いました。ノルマンディーは、今までもいろいろな映画の題材になってきましたが、その中にいたアジアの青年の感情を描くことで新しい視点で撮影できたと思います。今、最後の作業中なので皆さんの期待に沿える作品になるようにしたいです」と改めて着想についても言葉にした。

同作の撮影の過酷さは、カンヌ映画祭に出席した際にも口にしていたオダギリだが。「台本を読んだだけで過酷な撮影になると分かったので、インのとき“本当に行きたくない”と思いました(笑)。戦争に送られる気持が、身にしみてわかったので、そういう意味では役づくりが必要なかったです。実際に戦車を3台作ったので、徹底したものづくりを見ることができました。スタッフの人が5、6時間かけて準備しているので、僕がちょっと転んでNG出したら最悪じゃないですか。そういう意味での重みみたいのはありましたね」と心情を吐露。すると監督までもが、「僕も毎日嫌でした(笑)。1日12時間ぐらい撮影していましたが、毎日時間との戦いだし、寒いし…」と、恨み節に。

気兼ねなく話せる間柄ゆえか、監督は「オダギリさんはイケメンですよね(笑)」と語り出し、「韓国にもたくさんファンがいるので、いつか一緒に仕事をしたいと思っていました。日本で初めてお会いしたとき、一目見てすぐ虜になりました。こんなこと初めてです(笑)。アクションに関して少し不安があったのですが、素晴らしかったです。現場にはオダギリさんの熱狂的なファンになるスタッフが多くて、“教祖”と呼ばれていました(笑)。編集のスタッフは女性3人なんですが、僕がオダギリさんのシーンをカットしようとすると怒るんですよ(笑)」といったエピソードも披露。

するとオダギリも「谷川真理さんのところでフォームの矯正などを行いました。猫ひろしさんと一緒に練習してました(笑)。すごく頑張っていて、ちょっと引くぐらいすごいスピードで走ってました。だから最近よくテレビでとりあげられているのを見て、カンボジアの代表になれるといいなと思っています。最近は海外に行った時も走ってます。オシャレな趣味ができました(笑)」と明かしたのだった。

「ノルマンディー上陸作戦」シーンの映像を、この場で初めて見たオダギリは、「いや~、もう大変でした。やっと皆さんに分かっていただけたと思います。やらされていたんですよ、これを。見ていて震える感じがしたんですが、これは撮影の時のトラウマですね。迫力がありますね。カットを割って指示を出して、監督はそれだけすごい人ですね。現場では『どんだけ撮るんだよこいつ』って思ってましたけど、頑張ってよかったです」と満足気だった。

英題=MY WAY
日本公開=2012年1月14日
配給=CJ Entertainment Japan、東映
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