[シネママニエラ]映画『ヤング≒アダルト』のヒロインは、とても30代の大人の女性とは思えないメイビス・ゲイリー。自称作家、実はゴーストライターという役どころにオスカー女優のシャーリーズ・セロンが挑んだ。その“イタい女”加減が絶品なので、賞レースの行方と共にぜひ見逃さないで。
映画『マイレージ、マイライフ』のジェイソン・ライトマン監督×映画『JUNO/ジュノ』の脚本家ディアブロ・コディが初タッグ! “イタい女性”ぷりは、妙に納得できちゃうリアルさで描かれていくし、禁断の女性のオン・オフの姿が。
人生の軸を失った女王蜂女が、働きバチの元を訪れ……という展開で、ヒロインのヘタレ具合がサイコー! 「元カレが急に連絡してくるのってどんな時だろう?」って思ったことがある人には、本作では、その理由の一つが提示されていて、もし自分もそうだったら?と思うと“イタい女注意報”だと受け止められそう。
1.5リットルサイズのペットボトルを直でガブ飲みするわ。ヌーブラ付けたヌードは、見ていいものか迷ってしまうほど。身支度に気合を入れる過程から、ズタボロになって帰宅した時の姿とのギャップといい、彼女の現実逃避度はマックス! 故郷へ向かう時に、テンションを上げるために、元カレの思い出の曲をリピート聴きするんだけれど、それが時代を思わせるカセットテープであったり、運転しながら毎回巻き戻して聴くというダサさ。
映画『ヤング≒アダルト』ストーリー
ミネアポリスで暮らす、メイビス(シャーリーズ・セロン)のハートは10代のまま。執筆中のヤングアダルト(=少女向け小説)シリーズは、人気が落ちて終了間近で、新作の予定もない。見栄っ張りの彼女には、「自分が思う現実」と「他人から見た事実」の間に落差があった。そんなメイビスが、妻子のいる元カレ(パトリック・ウィルソン)とヨリを戻すために、マーキュリーに帰郷するが……。
そんな“イタい女性”を演じたシャリーズは、アカデミー賞前哨戦とされる、サテライト賞主演女優賞ノミネートされたという朗報が。全米では、いよいよ12月9日に限定公開されることに続いて、16日からは全米拡大公開される本作。これから始まるアカデミー賞戦線に有力候補として参戦し、彼女の代表作の一つである『モンスター』に続く、2度目のアカデミー賞主演女優賞受賞が期待できそうだ。
原題=YOUNG ADULT
日本公開=2012年2月25日
配給=パラマウント ピクチャーズ ジャパン
公式サイト http://www.young-adult.jp/
©2011 Paramount Pictures and Mercury Productions, LLC. All Rights Reserved.
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