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園子温監督「限界がない」と主演の染谷将太と二階堂ふみを絶賛!

園子温監督「限界がない」と主演の染谷将太と二階堂ふみを絶賛!

[シネママニエラ]12月22日、映画『ヒミズ』の完成披露試写会が東商ホールで行なわれ、同作でヴェネツィア国際映画祭のマルチェロ・マストロヤンニ賞(最優秀新人賞)をW受賞した染谷将太と二階堂ふみ、渡辺哲、でんでん、園子温監督が登壇し舞台あいさつを実施した。新人賞のトロフィーをこの日まで、ほぼおあずけ状態だった染谷と二階堂が、トロフィーと対面! 会場からの「おめでとう!」という大きな歓声と盛大な拍手に包まれた。さらに、舞台あいさつ史上“最小”とされるスペシャルゲストのヒミズも登場した。

笑顔の染谷将太、二階堂ふみ、園子温監督

染谷将太:はたから見たら戦場のような現場だったと思います。苦しいと思ったことはなかったです。痛かったけれど、その痛みは素直に自分の心に響く、楽しい現場でした。園さんから「今までやったことは忘れて、自由にやれ」と言われ、いかに自由にやるかを考え、演じました。今日は、監督からトロフィーを、でんでんさん、哲さんから花束をいただけて、感無量です。

二階堂ふみ:オーディションでは、とにかくやりたい気持ちを伝えました。怖い気持ちもありましたが、現場の空気にふれたら怖くなくなって演じた茶沢にのめりこめました。現場はいい意味でピリピリしていて、カメラのまわっていないところでは和気あいあいとした現場で、楽しかったです。この映画に参加できて、本当に良かったと思います。園監督には、感謝の気持ちでいっぱいです。

渡辺哲:染谷君と二階堂さんにはあおられました……叩いたりとか。僕だったらいやだなと思って見ていました。映画を観ていただければ分かりますが、どっちが大人の演技をしているか分からないです(笑)

でんでん:染谷君は、甲子園に出場したチームが甲子園でどんどん強くなっていくのを見るような気分でした。染谷君と二階堂さんの目は美しい。きれいでピュアです。もっと立派になって海外に羽ばたいて、おじさんを海外に連れて行った欲しいです。

園子温監督:初の原作は、やはり心ときめくものをやりたいということで、自分でこの作品を選びました。3.11があり、脚本を書き換えたのですが、2011年のリアルな若者を描いたほうが原作のもつリアルなスピリットに合わせられると思い、震災のことも取り入れました。二人は自分の限界を勝手に自分で作っていなくて、「自分はもっとできるはずだ」というパワーがみなぎっていて、どんどん良くなっていった。ヴェネツィア国際映画祭で8分間のスタンディングオベーションが起こったことは、意外でした。日本の観客を意識して作ったので、海外の評価は意外でもあり、うれしかったです。

日本公開=2012年1月14日
配給=ギャガ
公式サイト
©「ヒミズ」フィルムパートナーズ

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