[シネママニエラ]4月18日、映画『八日目の蝉』の完成披露試写会が都内の劇場で催され、出演者の井上真央、永作博美、森口瑤子、そして成島出監督が出席し舞台あいさつを行った。2010年10月下旬から耳管開放症のため活動を休止していた中島美嘉が登場し、同作の主題歌「Dear」を生披露。その歌声に感激した、井上真央&永作博美らが大粒の涙を見せる場面も見受けられた。
本作は、直木賞作家・角田光代が手掛けた初の長編サスペンス『八日目の蝉』を、実写映画化したヒューマン・サスペンス。
成島監督「先日、(本作の)ロケ地・小豆島で3,000人以上の方に試写を観て頂きました。みなさんお世話になった方々ばかりでしたし、現地で生まれ育った方々に「自分の島がこんなに綺麗だったなんて知らなかった」とおっしゃって頂けてうれしかったです」
井上「悲しく切ない物語ではあるのですが、最後に一筋の光と希望を感じることのできる作品だと思います。最後まで楽しんでいってください」
永作「私的には非常に難しい役を頂いたな、と緊張しながら撮影に入りました。役と共に必死に走り抜けたような作品です。何も考えずに、観て頂きたいと思います」
森口「この作品はすごくパワーがあります。それぞれの役に対して、みなさんも感情移入をして頂き、どっぷりとハマってほしいな、と思います。生きる力を感じて帰って頂ければ嬉しいです」
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物語の設定上、井上と永作の共演シーンはないのだが、永作はロケ地の小豆島に足を運び、井上の収録を内緒で見物しに行っていたという。そのことについて永作は、「井上さんを見ていたら、“薫”と言って育てた少女が大きくなったかと思うと、不思議な気持ちになった」と、母性を感じたことを口にした。
中島にとって活動休止後、初めて一般の皆さんの前で歌う機会。ステージ中央に立つと、右足から靴を脱ぎ、一瞬靴を抱えてポーズ。中島が裸足で歌うのは、ファンには周知だ。この行動にファンから「知ってるよ~」の声が。また、主題歌「Dear」歌唱後も「復帰おめでとう!」「(髪型)ショート、可愛い」など、中島に対する声援は絶えなかった。そして中島も、ファンの声援に笑顔で、かつ手を振るなど、元気な姿を見せていたのも印象的。
中島は「この曲はとても大きな愛をテーマにしています。お話を頂き、作品を観てから作った曲なので、映画と一緒に楽しんで頂くのが、一番この曲に合っていると思います」と語った。
そして、壇上で「Dear」を聞いていた井上真央、永作博美らは感極まって大粒の涙を流すことに。
永作は後方を向いて心を落ち着け、必死にこらえていたのだが。最初に発言を求められた井上は、そのような気持ちを整理する時間がなく、ぽろぽろと涙をこぼしつつ「いろいろ思い出してしまって……。すごく作品とリンクして、いろんな感情を歌っていただいて嬉しいです。みなさんより先に泣いてしまって、すみません」と、謝罪した。
最後に成島監督が「スタッフ、キャストが力を合わせてつくりました」と本作に込めた思いを熱く語り、舞台あいさつを締めくくりました。
タイトルは、「虫」に「單」が正式表記です
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