[シネママニエラ]企画・脚本・演出・出演をこなす、イタリアの巨匠ナンニ・モレッティ監督による映画『Habemus Papam』は、法王逃亡という衝撃の題材で昨年の第64回カンヌ映画祭を沸かせた話題作。日本では『ローマ法王の休日』という邦題で、7月21日から公開になる予定だ。
モレッティ監督といえば、第54回カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作『息子の部屋』が思い浮かぶが、あれから10年。本作はオリジナルであり、ヴァチカンで開催されるコンクラーヴェ(=法王選挙)の裏側を描く。新法王とセラピスト(ナンニ・モレッティ)との関係が軸になっている様子。
映画『ローマ法王の休日』ストーリー
ローマ法王死去――。この一大事を受け、コンクラーヴェがヴァチカンで執り行われる。聖ペドロ広場には、新法王誕生を祝福しようと民衆が集まり、世紀の瞬間を心待ちにしている。そんな中、投票会場のシスティーナ礼拝堂に集められた各国の枢機卿たちは、全員が心の中で必死に祈っていた。「神様、一生のお願いです。どうか私が選ばれませんように」
新法王に選ばれたのは、ダークホースのメルヴィル(ミシェル・ピコリ)。メルヴィルは早速バルコニーにて大観衆を前に演説をしなければならないが、あまりのプレッシャーからローマの街に逃げ出してしまう。あわてた事務局広報は、なんとかコトが公にならないよう画策。街中に捜索の網を張る。一方メルヴィルは、街の人々との触れ合いを通し、人生において大切なもの、人間の信仰心や真心、そして“法王”の存在意義を見つめ直していく。
果たして、ローマの街でメルヴィルが見つけた大切な答えとは――?
映画『ローマ法王の休日』予告編(字幕なし)
原題=Habemus Papam
英題=WE HAVE A POPE
日本公開=2012年7月21日
配給=ギャガ
公式サイト
©Sacher Film . Fandango . Le Pacte . France 3 Cinema 2011
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