[シネママニエラ]ジョージ・クルーニーの愛娘”を演じた、注目の新進女優シャイリーン・ウッドリーが映画『ファミリー・ツリー』について語った。同作は、アレクサンダー・ペイン監督によるハワイを舞台にした家族の物語。オアフ島で美しい妻と二人の娘、多くの親類に囲まれて順調な人生をおくるマット・キングは突然の悲劇に見舞われる。最愛の妻エリザベスが、ボート事故で昏睡(こんすい)状態に。そして、妻には恋人がいて、離婚を考えていたことが発覚する!
長女アレクサンドラ役(愛称:アレックス)には、米長寿シリーズ「ザ・シークレット・ライフ・オブ・ジ・アメリカン・ティーンエージャー」のシャイリーン・ウッドリーが、オーディションにて抜擢された。
「オーディションでのことは覚えてないんです。でも、記憶がないのは、その瞬間に存在を発揮したということで、うまくいったというしるしだと思います。配役されるまで原作は読んでいませんでした。それと、たいていの脚本は90ページ程度ですけど、アレクサンダー(・ペイン監督)の脚本は300ページあって、内容も素晴らしいものでした」と語る。そして、自身の役柄をこう分析する。「彼女はごく普通のティーンエージャーで不安を抱えています。お母さんとの関係は、母子というよりは親友に近いものと思っていて。だけど、お父さんとは隔たりがあって、そこにいるにしても家族と仲が良いわけではありません。そのため心に壁を作って閉じこもっているんです」
アレックスの父であるマット・キングを演じるのは、ジョージ・クルーニー。セレブな彼のイメージを覆すような、仕事一筋のオヤジぶりを好演しており、ダサい走り方(=笑いのツボ)も披露している。劇中での父と娘の関係をみても、大人と子供が逆転している描き方が印象的。
「ティーンエージャーというのは、本人は何でも知っていると思いこんでいるので、普通の大人よりも大人っぽく見えるだと思います。アレクサンドラが父に教えることは、人との関わりだと思います。娘は率直で前向きなので、父も娘に負けてはいられないと変わらざるをえなくなり、それが二人の関係を築くきっかけになるんですよね」と語るが、父役ジョージとの共演の話になると一転。
「ロサンゼルスで台本の読み合わせがあって、彼が部屋に来るまではそれほどドキドキしていなかったんです。でも、彼を見たら冷や汗が出て、手が震えました。するとそばに来て私をハグしてくれて、『ようこそ、お嬢さん』って。それで、すぐに怖い気持ちは消え去りました。彼はとっても素晴らしい人です。私は、ジョージ・クルーニーという有名な映画スターとしては見ていません。彼は“ジョージ・クルーニーという名前のケンタッキー出身の優しい人”。そして、すべての面でダイナミックな人です」と、はにかみ笑いを見せる。
実は5歳でデビューし、芸歴は16年あるシャイリーン。本作で最初は、彼女の美しさに惹かれることだろう、そして演技力の高さにも魅せられるはずだ。インタビューの【後編】では、そんなシャイリーンの素顔に迫ります!
原題=THE DESCENDANTS
日本公開=2012年5月18日
配給=20世紀フォックス
公式サイト
©2011 Twentieth Century Fox
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