[シネママニエラ]一人の男を救うため、世界中から集まった登山家たちの姿を記録したスペイン映画『THE RIDGE(原題)』の邦題が『アンナプルナ南壁 ─7,400mの男たち』に決定した。パブロ・イラブとミゲルチョ・モリナが監督と脚本を務める本作のカメラは、アンナプルナ南壁での救出活動に参加した12名を各国に訪ね、当時の貴重な映像を織り交ぜながら前代未聞の救出を振り返る。
世界で最も危険な山として知られ、登山者の40パーセント近くが命を落とし“キラー・マウンテン”と呼ばれるヒマラヤ山脈のアンナプルナ。難易度は得A級。スペイン人登山家のイナキ・オチョア・デ・オルツァは2008年の5月、世界で最も危険なルートと言われる、この山の南壁に挑んだ。
山頂まで8,000メートルの道程の中、標高7,500メートル地点で7キロも続く尾根を横断しなければならない。その尾根を横断中に高山病に襲われるという危機的な状況に陥り、イナキの同行者ホリア・コリバサヌがSOSを発した。その報を受けた世界10か国の12人の登山家たちは、自らの死をも覚悟するほどの危険な場所への救出活動に出向く。その中には、世界的に有名な登山家ウーリー・ステックもいた。
出演はイナキ、ウーリー、ホリアのほか、デニス・ウルブコ、故アレクセイ・ボロトフ、セルゲイ・ボゴモロフ、ドン・ボウイ、ニマ・ヌル・シェルパ、ミフネア・ラドゥレスク、アレックス・ガヴィン、ナンシー・モリン。
なお登山界のアカデミー賞と言われ、命を賭して救出活動に従事するという登山家精神を称えたピオレドール賞特別賞が、6人の登山家ウーリー・ステック、ホリア・コリバサヌ、デニス・ウルブコ、故アレクセイ・ボロトフ、ドン・ボウイに授与されている。
映画『アンナプルナ南壁 7,400mの男たち』は今秋、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開
2012年スペイン映画/81分
原題=PURA VIDA
英題=THE RIDGE
日本公開=2014年秋
配給=ドマ
公式サイト http://7400-movie.com/
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