[シネママニエラ]9月18日、映画『アウトレイジ ビヨンド』ジャパンプレミアが東京・イイノホールで行われ、北野武監督(ビートたけし)、西田敏行、三浦友和、加瀬亮、中野英雄、松重豊、小日向文世、高橋克典、新井浩文、塩見三省、中尾彬、神山繁という、“全員、主役級。”のキャスト12人が勢揃いし、“全員、悪人。”を演じた同作への思いを口々に語った。
主役を張れる豪華スターがずらりと揃った本作について、北野監督は「ギャラが相当かかりましたので事務所としても大変。みなさんが友達を誘って観てくれれば、どうにか赤字を解消できる」と、ユーモアを交えて観客に直訴。そして「高倉健さんの『日本残侠伝』『昭和残侠伝』や深作欣二監督の『仁義なき戦い』シリーズといった作品に匹敵する、新しい時代のバイオレンス映画が誕生した」のだと、キャリア初の続編となる本作への自信をみなぎらせた。先ごろ本作が上映されたヴェネツィア国際映画祭において、惜しくも受賞は逃したが、鑑賞したイタリア人からは「最高傑作」と評された、そうだ。
そして念願の北野組に初参加した西田は、「(本作に)出られてうれしかったし楽しかった。怒鳴りまくったおかげで体内の澱(おり)がすべて出たようにすっきりし、血圧も正常値に戻りました」と、健康体になったことを強調。この日は、身体の動きもキレがあり、次々とポーズをとり、カメラマンや観客を沸かせた。同じく初参加の神山も「“暴力”というのは何か、古代ローマでは~」と蘊蓄(うんちく)を披露し、劇中同様に一筋縄ではいかない重厚感を醸し出す。
そんな重鎮たちと壇上に並んだことで、「普段は強面とされる僕は、今日は可愛らしく見えるっす」と照れ笑いする新井に対し、観客も笑い声をあげて同調。また、前作からの“生き残り組”の三浦は「頂点に上りつめた男の末路を見て」、加瀬も「どうも若頭の器じゃなかったみたいで、今回ヒドい目に遭う」と、ついに日本でお披露目される場で、全員が思いの丈を述べていた。
映画『アウトレイジ ビヨンド』――死んだはずの男・大友(ビートたけし)を利用し、ヤクザ壊滅を図る警察組織。その騙しと裏切りの火種はやがて関東vs.関西の巨大抗争へと発展していく。
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映画『アウトレイジ ビヨンド』
日本公開=2012年10月6日
公式サイト ttp://www.outrage-movie.jp/
配給=ワーナー・ブラザース映画/オフィス北野
©2012 「アウトレイジ ビヨンド」製作委員会
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