貴志祐介著のベストセラー小説を基に、伊藤英明主演で映画化した『悪の教典』とBeeTVドラマ「悪の教典―序章―」が完成。TOHOシネマズ六本木ヒルズでは、ダブル舞台あいさつが行われた。出席したのは伊藤を含め総勢10名。映画版からは、二階堂ふみ、染谷将太、林遣都、浅香航大、水野絵梨奈、KENTA。ドラマ版からは高岡早紀。そして原作者の貴志祐介も駆け付けた。
原作者の貴志が「これまでの邦画の常識を覆すものだと思います」と太鼓判を押す出来栄えの本作。主人公のサイコパス(反社会性人格障害)教師“ハスミン”こと蓮実聖司を演じた伊藤英明は、劇中の大殺戮シーンで用いた散弾銃風のキャノン砲を手にし、満面の笑みで祝砲を撃つ場面も。しかしながら、このキャノン砲を持つ姿が最も様になっていたのは、伊藤が「エメルギーの塊」と敬意を表する本作の三池崇史監督であった。
『悪の経典』で眠っていた感情が覚醒する?!
その三池監督は「心を真っ白にして観ていただければ、眠っていた感情が覚醒すると思います。その結果、三池崇史のことは嫌いになってもいいので、『悪の教典』は嫌いにならないでください」と、先に伊藤がAKB48時代の前田敦子の明言をもじったことを、さらに重ねて真似るという機転が効いたあいさつを披露。
また、同作が第7回ローマ国際映画祭のコンペティション作品として正式招待を受けたことが発表された、この良き日。伊藤は「5年前に三池監督の映画『スキヤキ・ウェスタン ジャンゴ』で、ヴェネツィア国際映画祭に連れて行ってもらいました。ヨーロッパには三池監督の熱烈なファンがいて、三池バイオレンスがふんだんに表現された本作を待っていると思います」と、その栄誉を誇らしげに語った。
舞台挨拶の後半には、“ハスミン伊藤”と生徒役が即興問答を実施。一連のやりとりを終えた伊藤が「これで記事になるの?」と心配を口にしていたので、敢えて載せます。
二階堂:おいしいラーメン屋さん、焼肉屋さんを教えてください。
ハスミン伊藤:「牛角」おいしいよ。
染谷:ハキハキと大きな声で話すには?
ハスミン伊藤:ういろう売りの早口言葉がいいよ。
林:お酒に興味があります。オススメは?
ハスミン伊藤:セックス・オン・ザ・ビーチ
浅香:筋トレを続ける根性はどのように?
ハスミン伊藤:照明でキレイに&足りない筋肉はメイクで(冗談)
水野:社交性の秘訣?
ハスミン伊藤:部屋を明るく……ダメだな、浮かばない(苦笑)
KENTA:質問ではなく、余裕がすごい、現場で学ぶことが多かったです。
ハスミン伊藤:ありがとう。
急遽、この問答に原作者と監督も参加。
貴志:減量のアドバイスを。
ハスミン伊藤:モリモリ食べて、運動をする。ストレスをためない。
三池:『海猿』の主役になるには?
ハスミン伊藤:(笑)…運だと思います。
衝撃的な作品の上映前だけに、この舞台あいさつ中はつとめて明るく楽しく撮影を振り返ったご一行。伊藤自身「『悪の経典』は『海猿』と並ぶ代表作」と断言するように、俳優・伊藤英明の新たな魅力を楽しめる作品だ。
映画『悪の経典』
日本公開=2012年11月10日
配給=東宝
公式サイト http://www.akunokyouten.com/
©2012「悪の経典」製作委員会
ドラマ「悪の教典-序章-」
dマーケット VIDEOストア & BeeTVにて
配信開始=2012年10月15日
公式サイト http://www.akunokyouten.com/beginning/
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