常盤貴子と大林監督も参加!ゆうばり国際映画祭『さまよう小指』がW授賞
[シネママニエラ]ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2014のオフシアター・コンペ部門グランプリが3月2日に発表され、映画『さまよう小指』がW受賞を果たした。そしてクロージング作品『野のなななのか』の上映には、常盤貴子、品川徹、内田周作、大林宣彦監督が登壇した。
審査員長の根岸吉太郎監督は「審査員のメンバーできちんと語り合い、「グランプリ」とはどういうものか。ゆうばり映画祭の持つ意味まで踏み込んで熱心に審査しました。自分たちが映画を観ている楽しさを再確認する作業でもありました」と総評を述べた。
そして『さまよう小指』で見事グランプリに輝いた竹葉リサ監督は「絶対に取れないと思ってたので、震えます!この映画を通してたくさんの出逢いもありました。ゆうばり映画祭には何度かショートで応募し、落選ということもありましたが、初の長編作品でグランプリをとれて本当に嬉しいです。キャストやスタッフはほとんどがゆうばり映画祭で出会った人たち。映画祭にも感謝したいです」と満面の笑みで喜びのコメント。
コンペティション部門受賞一覧
◆グランプリ
『さまよう小指』 監督:竹葉リサ
◆審査員特別賞
『女体銃 ガン・ウーマン』 監督:光武 蔵人
◆北海道知事賞
『リュウグウノツカイ』 監督:ウエダ アツシ
◆スカパー!映画チャンネル賞
『死ななくて』 監督:ファン・チョルミン
◆シネガー・アワード※興行関係者とメディア関係者の代表が選考にあたり、受賞作を選出
『さまよう小指』 監督:竹葉リサ
北海道を舞台に、美しい四季と人間の物語を描く大林宣彦監督の最新作『野のなななのか』の舞台あいさつでは、常盤が芦別市での撮影について「市民がつくる作品に初めて参加しました。いつもの現場と変わらないおもてなしに加えて、地域や映画に対する強い想いがあって、非常に勉強になりました」と振り返った。
大林監督は「“監督”や“俳優”を超えて一人の人間に戻って映画を撮れた。芦別市民の皆さんの郷への誇り、志を未来に託すことを、映画をつくるという形でお手伝いできました」と作品と芦別市に対する情熱を語った。