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映画『アウトロー』はトム・クルーズのガチスタントだった!

[シネママニエラ] 英国作家リー・チャイルド著「ジャック・リーチャー」シリーズの「One Shot」を映像化した映画『アウトロー』。日本での公開に先がけて、主演のトム・クルーズらが来日し都内のホテルで記者会見に出席した。その主人公であるジャック・リーチャー役が、トムにとって『M:i』シリーズのイーサン・ハント役に次ぐ新シリーズとなる予定だ。

トム・クルーズ
原作者も惚れた、本作の脚本!

ジャック・リーチャーは正義のためには手段を選ばず、迫りくる暗殺者や巨大な陰謀に情け容赦なく真っ向から立ち向かう。原作者のリー・チャイルドも、マッカリー監督が手掛けた本作の脚本を大絶賛。監督は、「原作のままでは映画には適さない。もっとも大事なのは、主人公ジャック・リーチャーのキャラクターなんだ」と脚色ポイントを明かす。

また、この日、トム・クルーズが、『ミッション:インポッシブル』シリーズ最新作のメガホンを執るのは、映画『アウトロー』のクリストファー・マッカリー監督で決定したと発表。ビッグニュースを提供したことで、会見中に監督への注目が増すことに。しかしながら謙虚なマッカリー監督は言及せず、穏やかな笑みを浮かべるのみ。

そして原作者の出演シーンを本作のプロデューサーでもあるトムが選出したという話題に。刑務所から出る際にジャックに“パスポートと歯ブラシ”を渡す係員という役どころ。トムは「パスポートと歯ブラシの2点は原作のジャックの必須アイテム。それを原作者が渡すって粋な演出だと思って」とのこと。

古典的な骨太キャラに挑むトム・クルーズ

トム・クルーズ「僕はデジタル時代のアナログ人間というジャック・リーチャーの役を演じることを切望したのです。原作のジャックは古典キャラで、映画『用心棒』のようにサムライ精神を持った男だったから。そういう骨太なキャラクターをリアルに演じることで、観客の心を鷲づかみにしたかった」

トム・クルーズ、がちスタント!ノーCG!!

トム・クルーズ「彼女(会見に出席したヒロイン役の女優ロザムンド・パイク)が第一子を妊娠中だったので、昼間に彼女とのシーンを安全第一に撮影して、夜になると危険を伴うカーチェイスシーンを撮影したんだ。1ショットたりともスタントは使わずに臨んだよ。もちろんCGも一切ない! ……(映画製作の)スタジオには、そんな危険を冒していることは秘密だったのさ(笑)」

トムが乗り回した車は、シボレーのシェベルSS

トム・クルーズ「シボレーのシェベルSSは9台用意されて、撮影中8台を廃車にした。たった1台残って、その1台は僕の誕生日祝いとしていただいたんだけど(笑)。運転は、撮影するカメラのフレームを考えながら、スタントのタイミングを計るという複雑なものだった。道路上の決められたポイントを通過し対向車にぶつかる動きなど、自分が操作ミスをすると自分の命ばかりか相手役のスタントマンの命までも危険にさらすことになるからね」

マッカリー監督の審美眼!ハプニングを本編に採用!

トム・クルーズ「カーアクションは単なるアクションではない。監督はエンジン音を音楽の代わりにするという妙案を出してくれたし、それによってアクションも感情を伝えている。なんといってもストーリーテリング(物語を伝えること)が一番であり、エンタメにするにも芯がしっかりしていることが大切なんだ」

ロザムンド・パイクとトム・クルーズ

「監督の審美眼が配役に表れていると思うよ。それに撮影中に現場で路面凍結などの状況に合わせて、脚本を書き変えることもあったんだ。例えば、運転中に思いがけずエンストしてしまったとき! 自分自身に腹が立った。ところが監督はそのシーンを本編に採用して、これが状況にマッチしてとても効果的でいいシーンになったんだよ」

映画界の大スターであるトム・クルーズとクリストファー・マッカリー監督の仕事スタイルは、不眠不休もいとわずに作品作りに打ち込むという同じもの。そんな二人がタッグを組んで実写化した骨太キャラクターの活躍は、スクリーンで見るに相応しい出来栄えとなった。

そんな作品だけに、いつも以上にプロモーションもしっかり。8日に羽田空港に降り立ち、9日には記者会見とジャパンプレミアに参加するなど精力的に活動。なお、10日には釜山に訪韓するというアジアプロモーション期間でもある。

原題=Jack Reacher
日本公開=2013年2月1日
配給=パラマウント ピクチャーズ ジャパン
©2012 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

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