[シネママニエラ] 韓流四天王のイ・ビョンホンが、キャリア初の歴史劇であり、一人二役に臨んだ映画『王になった男』の公開に先駆けて来日。王の苦悩をも描いた劇中で、「王が鬱憤を晴らす様は痛快だったのではないか」などの持論を明かした。
まず、朝鮮15代目の王・光海と王の影武者の男という二役を演じたことについて。「映画の主演を務めることと王であることは、常に他人の視線が集まるなど表面的には似ているように感じるかもしれませんね。しかし、王は権力を乱用してはならないし、民を率いる重責が伴います。だからこそ、民の声を聞き入れるようにします。しかしながら、俳優はファンの求めに従うのではいけないと思うのです。自分のカラーを限定して、同じような役柄ばかり演じていては、俳優としては望ましくないことだと考えるからです」という持論を述べ、取材陣を唸らせた。
さらに演技力を磨くのは、練習や勉強ではななく、人生経験の上に成り立つのだという考えも。「後輩の俳優から演技に対する相談を持ち掛けられることも多いです。そんな時には『分別を持ってはいけない』と答えています。韓国では『大人になれ、分別を持て』と言われて育ちますが、社会人としての分別が俳優業においては想像の芽を摘み、奇抜なアイディアの誕生が阻まれることがあるからです。少年の気持ちを持ちづつけることが大切なのです。そんな助言をしていますが、自分自身が実現できているかと言えば、自信はないのですが」という素顔ものぞかせていた。
映画『王になった男』は、実在した朝鮮15代目の王・光海の秘密に迫る史実と、空白の15日間部分をフィクションで描いた歴史劇。本国では観客動員1,230万人を超える大ヒットを記録。また、同国の大鐘賞では、史上最多となる主要15部門を受賞した。
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原題=광해, 왕이 된 남자
英題=Masquerade
日本公開=2013年2月16日
配給=CJ Entertainment Japan
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