[シネママニエラ] 凶悪事件の真相から首謀者逮捕までを描いた白熱の犯罪ドキュメントを基にした映画『凶悪』のポスターが解禁となった。
ある死刑囚が獄中から発した殺人事件の真相を、ジャーナリストがペンの力で暴き、それはやがて警察をも動かし始めるという実話を基にしている同作。事件を追い詰めるジャーナリスト藤井役に山田孝之。獄中から衝撃の告発する死刑囚の須藤役には伝区グルーブのピエール瀧。そして、狂気と狡猾な知能を持つ木村役にリリー・フランキーといった個性的な面々が揃った。なお、監督は若松プロダクション出身の白石和彌が務める。
山田孝之は、脚本を読んだときの感想から役作りにも言及。「雑誌記者である藤井が、須藤と木村の狂気、事件の異常さに触れて変わっていくところに面白さを感じました。その感情の変化がこの映画では何よりも重要と感じていたので、実話ということを深く意識せず、脚本に書かれた藤井の人物像を理解し、表現することに注力しました。人間誰しもが持つ二面性を、リアリティをもって伝えることが出来ればと思っています」と意気込む。なおかつ「この作品には無視することのできない要素がたくさん含まれていると思っています。エンターテイメントとしてだけで終わることなく、観た方それぞれが、今自分が置かれている環境や社会について考えるきっかけとなれば嬉しく思います」とコメントを発表。
そして、リリー・フランキーは「木村は目的のために一見冗談っぽく殺人を起こしていきますが、監督の演出が素晴らしく、妙なリアリティがそこにはありました。またリアリティという面でいうと、劇中でピエール瀧さん演じる須藤に睨まれた時、役を越えて本当に悲しい気分になりましたが、昔からよく知っている彼との関係が、木村と須藤の関係性にも反映され、芝居によりリアリティを持たせることができたと感じています」という切迫感を述べている。
映画『凶悪』予告編
原作=新潮45編集部編「凶悪 -ある死刑囚の告発-」(新潮文庫刊)
日本公開=2013年9月21日
配給=日活
公式サイト http://www.kyouaku.com/
©2013「凶悪」製作委員会
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2013年3月29日 掲載
2013年6月6日 更新
2015年3月6日 更新