[シネママニエラ]映画『her/世界でひとつの彼女』で本年度アカデミー賞で自身初のオスカー獲得となる脚本賞を受賞し、約4年半ぶりに来日したスパイク・ジョーンズ監督が5月28日には、Apple Store銀座(東京都中央区銀座3-5-12. サヱグサビル本館)にて催された「Meet the Filmmaker」に登壇。「日本のカルチャーは未知のもの。日本独特のビジュアルを楽しんでます」と笑顔で語った。
この「Meet the Filmmaker(ミート・ザ・フィルムメーカー)」は、第一線で活躍する映画作家の生の声が聞ける人気イベント。『her/世界でひとつの彼女』はホアキン・フェニックス、エイミー・アダムス、ルーニー・マーラ、そして主人公を魅了し翻弄する人工知能型OSシステムサマンサの声で出演するスカーレット・ヨハンソンという豪華キャストが織りなすラブストーリー。
スパイク・ジョーンズ「日本が最後の公開国だということは僕にとってとても特別です。こうして来日して映画を語れることにとても喜びを感じています。以前『ジャッカス』を(日本で)撮影したんですが、秋葉原などいろんな場所をジョニー・ノックスヴィルと回りました。裸で踊りまくりましたね(笑)。そのシーンは文化的な理由でカットされてしまったんですが…。全てにいえることですが、映画を作ることはとても大変なことです。大変な日もあれば、エキサイティングな日もあります。今回の物語はホアキンとスカーレットのラブストーリーですが、スカーレットは声だけで心や欲求、疑念を表現する必要がありました。(脚本の執筆で)2人の関係をきっちり描き切ること、これが今回一番大切なことでした。僕が心惹かれる題材は、その時自分が疑問に思っていることなんです。脚本を書き始めた時は、リレーションシップ、人間関係に興味を持っていました。人とつながるというのはどういう事なんだろう?と考えていたんです。自分が面白いとか、不思議だとか思うことがきっかけですね」
なお、第86回アカデミー賞 脚本賞を受賞したスパイク・ジョーンズ。檀上では「素晴らしい瞬間です。45秒で話さなければないので急ぎます(笑)。この場には、私一人で立っているわけではありません。友人や家族、多くの方がサポートをしてくれました。だから、みんなでここに登壇しているようなものなのです。人と人との結びつきや親密さを描いたこの映画を、みんなで協力して作り上げました。この賞は全員のものです。本当にありがとうございます」と感謝と喜びを語った。
映画『her/世界でひとつの彼女』は、2014年6月28日[土]より新宿ピカデリーほか全国ロードショー
映画『her/世界でひとつの彼女』予告編
原題=her
日本公開=2014年6月28日
配給=アスミック・エース
公式サイト http://her.asmik-ace.co.jp
Photo courtesy of Warner Bros. Pictures
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