[シネママニエラ]ジュリア・ロバーツ初来日!美しさの秘訣は「好きなことをすること」
8月17日、最後の大物女優ジュリア・ロバーツがついに初来日。翌18日には、六本木のザ・リッツカールトン東京で映画『食べて、祈って、恋をして』来日記者会見が行われ、主演のジュリア・ロバーツとプロデューサーのデデ・ガードナーが出席した。美しさの秘訣は「好きなことをすること」だと明かした。
同作は、女性作家による自伝的小説「食べて、祈って、恋をして 女が直面するあらゆること探究の書」の映画化で、その製作経緯について、「原作の「正直さ」に感銘したんです。自分の恐怖感や失敗談談、希望について、勇気をもって正直に描いてあり、これは映画化する価値のあるものだと思いました」とガードナーが説明した。
ヒロイン役を演じたジュリア・ロバーツには、タイトルの食べる・祈る・恋するを大切な順に順番をつけるとしたらという質問が。すると「私にとっては全部同じこと。つまり全てがあってこそ生活できるしハッピーになれる。だから3つの単語ではなくeatprayloveというひとつの言葉になりますね」と、コメント。好きな物事に順位をつけることは好まないらしいく、一番を上げることはしないというポリシーを披露。
公私ともに充実している様子のジュリア、いまなお輝いている姿は、会場の記者を魅了します。自分探しをしたいと思っている日本の女性にアドバイスを乞われると。「私は今の自分で十分です」と前置きし「アドバイスを言うならば、私は人工的な変化には賛成しません。自分の内にあるものを見つめ直したり、自分の中にあるものを掘り下げて、何が充足感をあたえてくれるかを探り、自分を探求してみることがチェンジになると思います」。「男女関係なく、内面を磨くことが大事」という言葉は、自然体のジュリアが発すると説得力があります。
本作を機にヒンズー教(ヒンドゥー教)に改宗したというニュースの真相も。「22年前に私の母から言われた『俳優は演技に専念して、政治や宗教の話はするな』という忠告をちゃんと聞いていれば良かったなと思ってます」と後悔を口にし、「ライターの方との食事の席での雑談が、凝縮されたかたちでニュースになってしまい誤解を招く結果になってしまったようです。この映画でヒンズー教に出会ったわけでなく、私が瞑想をしているのは、長い間勉強してきたことです」と釈明した。そういえば、会見開始と終了時には、胸の前で手を合わせるポーズをしていた。
ピープル誌「最も美しい人」に選ばれたのは、「私の母がいっぱい投票したからよ(笑)」とジョークでサラリ。「美しさの定義はいろいろあるけど、秘訣はハッピーであることだと思います。あと、ランコムのアイ・クリームの効果かしら」と、ユーモアを交えた軽快な語りは小気味いい。
ハリウッドの一線で長年に渡り活躍し続ける秘訣を問われた際に、「それは秘密。でも好きなことをすることが一番。この映画の撮影で、私は自分がいかに製作過程が好きか再認識した」とも。一言で秘訣は語りつくせないでしょうけれど、そのひとつと思われる―状況判断&コントロール―には圧倒されました。
「最後に一言いいですか?」と進行をさえぎってまで語ったのは、この日、ジュリアの一言一句を的確に訳した、通訳さんに対しての感謝の言葉でした。さすが、ジュリア・ロバーツ!
原題=EAT,PRAY,LOVE
日本公開=2010年9月17日
配給=ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
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