[シネママニエラ] 松本人志監督の第4弾となる映画『R100』が4月8日にクランクアップしたことを受けて、ザ・プリンスパークタワー東京にて5月13日、松本監督はじめ、主演の大森南朋、共演の大地真央、寺島しのぶ、片桐はいり、冨永愛、渡辺直美、前田吟、松尾スズキ、渡部篤郎、そして配給のワーナー エンターテイメント ジャパン株式会社代表取締役社長ウィリアム・アイアトンが登壇し製作報告記者会見が行われた。
渡部篤郎が現場に来ると、大森南朋がテンパる面白い現場
これまでに3作品の監督作を世に送り出している松本監督は、ファンタジー・エンターテイメントとなる本作の位置づけについて「ここまでたくさんの役者さんに出ていただいて、自分が演出に回るのは4作目にして初体験。本当の監督という意味ではそうなのかもしれない」と演出家としての原点的作品になると強調。監督デビュー作の映画『大日本人』はハリウッド映画としてリメイクが予定されているが「今回の映画も広く海外の人に観ていただければと思うし、映画の本質は海を渡ることだと思うので、期待したい」と世界公開にも含みを持たせた。
第60回カンヌ国際映画祭で上映された衝撃的デビュー作映画『大日本人』(2007)、海外オーディエンスをも意識した映画『しんぼる』(2009)、独創的時代劇にチャレンジした映画『さや侍』(2011)と、毎作ごとに映画監督としての進化と深化を遂げてきた松本監督による、待望の映画監督作品第4弾。過去最高のオールスターキャストを配して、絶対に開けてはいけない扉を開いて“謎のクラブ”へと入会してしまった主人公の、摩訶不思議な体験を描く。撮影は今年1月10日からスタートし、目下順調に編集中。
松本組初挑戦で主演を務める大森は、タレントとしての松本監督の大ファンだそうで「そんな僕が主演に呼ばれるのは非常に光栄で、撮影はキツイところもあったけれど、光栄な気持ちでここに立たせてもらっています」と充実した表情。撮影現場では「話かけていただいて、ちょっとしたエピソードを聞いているときはテレビを見ているような気持ちになった」と嬉しそう。松本監督からは「NGはほとんどなくて、順撮りではなかったけれど役柄に対するイメージの持って行き方が素晴らしかった」と絶賛されていた。
主人公を助けるために動く、とある組織の男を演じた渡部は「撮影が終わって大森と一回飲みに行ったけれど、映画の話は一切しなかったね」と苦笑いで謎多き現場を振り返りながらも「スタッフにも気を使っていて、とても優しい方。素晴らしいなと思いました」と松本監督の現場での立ち振る舞いを明かす。一方、松本監督は「渡部さんが来ると現場がピリッとして、大森さんを助ける役なのに、渡部さんが来ると大森さんがテンパるという面白い現場でしたね」と暴露。
謎のクラブの支配人役の松尾は「想像以上に細かくて、演出する人なんだと思いました。事前に『自由に喋っていただいて結構』と言われた部分も、現場ではスタッフから一字一句変えてくれるなとのお達しがありました」と松本監督の一風変わった演出プランを振り返り、主人公の義理の父親を演じた前田は「とにかく撮影が早くて楽しくて、松本組とはこんなに映画好きな人たちが集まっているのかと感心しました」と活気あふれる松本組の現場に唸っていた。
女優の衣装=露出度高く、ほぼ胸出し?!
日本テレビ系「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!」の大晦日特番で類稀なるコメディエンヌぶりを開花させた大地は、主人公の前に現れる謎の美女役。「初めてのことばかりで、現場で松本監督に引っ張られたというか、やっちゃったという感じ」と大地が明かせば、同じく謎の美女役の渡辺は自身の露出度の高い衣装について言及し「ほぼ胸が出ている状態で、それを衣裳合わせの時に松本さんに見せねばならず……」とモゴモゴと口ごもる。
松本監督の大ファンだというフランス人の夫に出演を猛プッシュされたという寺島は「露出度的には、これまでに出演した映画に似ているかな?という感じ。一番衣装合わせが恥ずかしかった」と想像を掻き立てるコメントで、謎のベールに包まれた映画の期待をあおった。そんな寺島の女優魂を松本監督は「この人凄いなと思いました。眩しかったですね。素晴らしかったですよ」と称えていた。
日本公開=2013年10月5日
配給=ワーナー・ブラザース映画
公式サイト http://r-100.com/
©吉本興業株式会社
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