[シネママニエラ]松田龍平を主演に迎え、７年ぶりに松尾スズキ監督が長編映画のメガホンを取った『ジヌよさらば～かむろば村へ』が６月４日、東京都内で無事クランクアップを迎え、松田と阿部サダヲ、そして松たか子が心境を語った。
本作は人気漫画家いがらしみきお著の人気コミックの実写化。銀行勤務ながらお金恐怖症になり、会社を辞め、東北地方のとある寒村にやってきた主人公（松田龍平）の生きざまを描く。
福島県河沼郡柳津町で５月７日にクランクインし、約１か月に渡る滞在ロケにて撮影を敢行。その現場は緊張感溢れながらも、絶え間ない笑いに包まれていた。松尾監督は「すごく濃いメンツに集まってもらい、今までにない演技をしてもらいました」と充実の表情で語る。
その監督から花束を贈呈された松田は、「台本に書かれていない事が、演出として次々と松尾さんから出てくるので、どのシーンも刺激的で楽しく、それゆえ不安もありました。メインロケ地の福島でアップしたかったなぁという気持ちもありますが、楽しかったです。『恋の門』以来１０年振りの松尾組でしたが今振り返ってみると、１０年前よりも客観的な視点を持って現場にいれたかな、という気がしています」と自身の成長を実感した様子。
また、村長の与三郎を演じた阿部は「撮影は朝早い日が多かったのですが、時間の流れが良くて、とてもいい過ごし方が出来ました。松尾さんとは、長編映画で組むのは初めてでしたが、映画でも舞台でも演出の仕方は変わらないので、安心して挑めました。あと、松尾さんが元気そうなので良かったです」という語りからも人柄の良さをにじませる。
そして、与三郎の妻亜希子を演じた松は「撮影は町のあらゆるところを活用させて頂けて、集中して出来たので、とても幸運だったと思います。柳津の町に溶け込ませて頂いて、馴染ませて頂けたのが良かったです。松尾監督らしいアクセントのある演出や要望に、求めて下さることが嬉しくもあり、毎日『今日はどんなことを言われるのかな？』とワクワクドキドキしていました」と笑顔で振り返った。
同作には松田、阿部、松、松尾のほかに二階堂ふみ、片桐はいり、中村優子、村杉蝉之介、伊勢志摩、オクイシュージ、モロ師岡、田中仁人、宍戸美和公、近藤公園、荒川良々、皆川猿時、西田敏行が出演している。
日本映画
日本公開＝2015年春
配給＝キノフィルムズ
公式サイト http://www.jinuyo-saraba.com/
©2015 いがらしみきお・小学館／『ジヌよさらば～かむろば村へ～』製作委員会
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