[シネママニエラ]オスカー女優のハル・ベリーが、本当の自分を取り戻すために戦った、1人の女性と医師の奇跡の実話を映画化した『フランキー&アリス』で、現代版「ジキルとハイド」とも言うべき解離性同一性障害に悩む女性を演じ、ゴールデングローブ賞主演女優賞にノミネートされた同作の日本公開が決まった。
「とても深いところで、わたしの心を揺さぶったの」byハル・ベリー
本作は1970年代初期のアメリカが舞台。人気No.1ストリッパーのフランキー(ハル・ベリー)は解離性同一性障害(Dissociative Identity Disorder)によって生まれた自分のもう一人の人格アリスに悩まされていた。それは黒人女性であるフランキーに対し、アリスは白人の人種差別主義者だったのだ。
ハル自身、この話を初めて知ったとき、これが自分の作りたい映画だと直感し、ハリウッドで引く手数多だった、このプロジェクトを10年という長い歳月をかけて勝ち取り、自らプロデューサーも務めている。「この話はとても深いところで、わたしの心を揺さぶったの。人種が入り混じった家庭に生まれた子どもとして、わたしは自分を重ね合わせ、このキャラクターに共感したわ。わたしだけに命を吹き込めるキャラクターだと思ったの」とハルは言う。
厚労省によると、解離性同一性障害は自分が自分であるという感覚が失われている状態。症状は、つらい体験を自分から切り離そうとするために起こる一種の防衛反応と考えられている。治療は安心できる環境、家族や周囲の人が病気を理解することが大切。
サイコセラピストのオズ役ステラン・スカルスガルドとの出会いによって、この病気の元となったこれまで封印してきた過去と本当の意味で向き合いう奇跡の実話の結末は? ハルととも難しい題材に対峙したのは、映画『アレックス・ライダー』『サイレントノイズ』のジェフリー・サックス監督だ。
映画『フランキー&アリス』は2014年9月20日[金]よりヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて公開
2010年カナダ映画/101分
原題=FRANKIE&ALICE
日本公開=2014年9月20日
配給=プレシディオ
公式サイト
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