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『シャトーブリアンからの手紙』ヒトラーの報復令が題材

[シネママニエラ]映画『シャトーブリアンからの手紙』はドイツの名匠フォルカー・シュレンドルフ監督の社会派作品。アドルフ・ヒトラーが、ナチ占領下のフランスでドイツ将校1名が暗殺された報復として、シャトーブリアン郡の収容所を主に150名のフランス人射殺令を出した実際の事件が題材。戦時下のレジスタンスと殉教の両側面を描く。

©ARTE France – 2011 – LES CANARDS SAUVAGES – 7eme Apache Films – PROVOBIS FILM

17歳のレジスタンス少年の命運は?

シュレンドルフ監督は映画『ブリキの太鼓』でドイツ人監督として初のカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞し、アカデミー賞外国語映画賞にも輝いた名匠。伴侶である、映画『ハンナ・アーレント』のマルガレーテ・フォン・トロッタ監督ともにドイツ史を見つめ続けた作品を世に送り出している。

独仏の和解の懸け橋に。監督は10代でフランスに移住し、フランスの映画学校で学んでいるためフランスを第2の母国とし、本作にも「ドイツもフランスも我が母国、両国の和解なくしてヨーロッパはない」という思いが込められているという。

なお、ドイツの作家・思想家エルンスト・ユンガー、フランス人ジャーナリストのピエール=ルイス・バース、ドイツのノーベル賞作家ハインリヒ・ベルを参考に脚本は練られている様子。既に今作は第62回ベルリン国際映画祭パノラマ部門出品、第14回ルション国際映画祭最優秀監督賞、第25回ベアリッツ国際映像祭最優秀男優賞と国際的にも高く評価された。

映画『シャトーブリアンからの手紙』ストーリー

ナチ占領下のフランス。政治犯が多く囚われているシャトーブリアン郡の収容所には、映画館でビラを配って逮捕された17歳の少年ギィ・モケ(レオ=ポール・サルマン)がいた。1941年10月20日、1名のドイツ将校が暗殺される。ヒトラーは報復として収容所のフランス人150名の銃殺を命令。過度な報復に危険を感じたパリ司令部のドイツ軍人たちはヒトラーの命を回避しようとするが、対象者は主にシャトーブリアン郡の収容所から選ばれていく。
(2012年 フランス、ドイツ合作映画/91分)

映画『シャトーブリアンからの手紙』(ムヴィオラ配給)は2014年10月25日[土]よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
©ARTE France – 2011 – LES CANARDS SAUVAGES – 7eme Apache Films – PROVOBIS FILM

原題=LA MER A L’AUBE
英題=CALM AT SEA

公式サイト http://www.moviola.jp/tegami/
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