大泉洋×安藤裕子『ぶどうのなみだ』モントリオール映画祭出品へ

[シネママニエラ]映画『ぶどうのなみだ』が、第３８回モントリオール世界映画祭のワールド・グレイツ部門に出品されることが決定した。また、新ポスタービジュアルと予告編も到着した。

不器用な男と女の挫折と再生を描く

モントリオール世界映画祭は１９７７年に開始されたカナダ最古の国際映画祭のひとつ。毎年８月にケベック州のモントリオールで開催。選考は、国際映画製作者連盟 (FIAPF)が公認のコンペティション形式。

映画祭会期に合わせて、渡加予定の三島有紀子監督からは「監督として最上の幸せであり、同時にどこまで何が伝わるのか怖くもあります。英語タイトルはa drop of the grapevineにしてあります。『そのぶどうの木からこぼれる一雫（ひとしずく）』に込めたいろんな意味が、俳優たちの演じた繊細な心の機微によって、伝わればと願っています。北海道の大地に生きる、不器用な男と女の挫折と再生、そして家族への想いを描いた『大人の寓話』がどう受け取られるのか、とても楽しみです」とコメント。

三島監督にとって、海外の映画祭出品はこれで二度目。長編初監督作品となった前作『しあわせのパン』は第２回北京国際映画祭パノラマ部門に出品され演出力が高く評価された。そして本作は、北海道の大自然の中でワインの醸造に励む主人公アオを見事に演じた大泉洋と、ミステリアスな魅力たっぷりに不思議な旅人エリカを演じた安藤裕子の演技力に、同映画祭の作品選定ディレクターが惚れ込み出品が決まった。