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映画『聖者たちの食卓』インド10万人無料食堂の舞台裏!

映画『聖者たちの食卓』[シネママニエラ]インドのシク教総本山にあたるハリマンディル・サーヒブでは、巡礼者や旅行者のために、毎日10万食がすべて無料で提供されている。ハリマンディル・サーヒブ(Harmandir Sahib or Golden Temple)は、インド北西部に位置するシク教の総本山にあたる寺院グルドワーラーのこと。その寺院では、宗教も人種も階級も職業も関係なく、みなが公平にお腹を満たすことができる「聖なる場所」とされる。このたび、その裏側をカメラが捉えた!

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本作の監督は、自らも移動式キッチンのシェフとして腕をふるうベルギーのフィリップ・ウィチュスとヴァレリー・ベルトー夫妻。黄金寺院で500年以上伝わる「聖なるキッチン」のコンセプトに感銘をうけ、映画の制作を決意。

沢山の食事は、毎日どのように用意されているのだろうか? スクリーンに映し出されるのは、驚くべきキッチンの舞台裏と、それに関わる人々の一切無駄のない神々しい手さばき。もちろん、近代的な調理器具は使わず、全てが手仕事で行われている。それを支える人々の無償の労働。

ランガル(=無料食堂)のルール――寺院に入る前は、手を洗い、靴を預け、足を清める。宗教、階級はもちろん、女性、男性、子どもがすべて一緒に座る。ターバンまたは、タオルを着用(レンタル有)。残さず全部食べること、お代わりは自由。使った食器は指定の場所へ戻す。酒、たばこ、革製品の持ち込みは禁止。一度の食事を5,000人でとるので、譲りあいを忘れないこと。――がある。

大きな鍋で作られる豆カレー、大量のチャパティ(薄焼きパン)、スパイスを炒める大きなしゃもじ。ひたすらニンニクの皮を剥き続けるターバンをかぶった男性、異国インドの調理風景がが喧騒とともに、スクリーンに映し出されていく。そうやって作られたごはんを大勢でいただくという団らん風景は、食という人の営みの原点を思い出させてくれる。ファストフードやコンビニ弁当によるひとりご飯が当たり前となってしまった今の生活にちょっぴり疑問を抱いたりするきっかけになるはず。

映画『聖者たちの食卓』予告編

映画『聖者たちの食卓』は2014年9月27日[土]より渋谷アップリンク、新宿K’s cinemaほか全国ロードショー

2011年ベルギー映画/65分
原題=HIMSELF HE COOKS
日本公開=2014年9月27日
配給=アップリンク
公式サイト http://uplink.co.jp/seijya/
©Polymorfilms
第25回東京国際映画祭natural TIFF部門グランプリ受賞作『聖者からの食事』を改題。

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