[シネママニエラ]映画『イン・ザ・ヒーロー』の完成披露プレミアが8月11日行われ、主演の唐沢寿明、福士蒼汰、黒谷友香、寺島進、日向丈、杉咲花、加藤雅也、和久井映見、そして武正晴監督が出席した。若手俳優の福士が海外進出の夢を語ると、唐沢は夢を後押しするコメントで、劇中同様の師弟愛を見せた!
50代ヒーローが誕生!
主人公の本城は特殊専門職のベテランスーツアクターという設定。演じた唐沢は自身がスーツアクター出身とあって本作への思い入れは強い様子。「アクション俳優にとってやりがいは現場のみ。自分が経験したことがそのまま詰まっている」と本作を語り、「稽古中には何度かケガをしましたよ、初老だからね」と明かす。劇中では高さ8.5mからの落下、炎の中での忍者100人斬りにも挑んだ。クライマックスの15分に及ぶ決死のアクションシーンは圧巻! が、唐沢いわく「ほとんど顔が映っていない」。まさしく、やりがいは現場のみという職業を熱演。
そして本城の仲間を演じた黒谷、寺島、日向。寺島の「俺と唐沢くんと加藤くんは同い年なんだよ」発言に、会場から「えー!」との驚きの声が上がるや、したり顔に。さらに「ピンクスーツでブラジャーを付けるのは心地よかったです」とニンマリ。「俺は遊び感覚だったけど、唐沢くんは50代のヒーロー。今日は持ち上げておくよ!・・・(唐沢に)あとでビールおごってね」とお茶目に語り、客席を笑いに包む。
劇中のように、海外から危険なアクションのオファーがあったら受けるかと問われると、唐沢は「僕は基本的に日本が好き! だから日本でいい」ときっぱり。本城に教えを乞い成長していく人気アイドルの一ノ瀬リョウを演じた福士は「ぜひやってみたいです! いま英語も勉強していて海外にも興味があります。アクションも挑戦したいです!」と海外進出に前向き。すると唐沢が「そのときは俺が吹替え(アクションスタント)やるからな」と、後輩の夢を後押しする師弟愛あふれる微笑ましい場面も見受けられた。
本作が映画に命をかける男たちの姿を通じて、夢追うすべての人に贈る応援エンタテインメントとあって、福士は「まずはトライしてみる、挑戦しつづけることが大事。辛い時は視点を変えてみて」とエール。唐沢も「ドラマや映画を10本やると9本は外します。そしてすごく怒られます。ひとつの夢を叶えることだって同じ。それでも、いつかいいことがあると思わないとやっていけないです。ぜひ僕らの姿を糧にしてください」と真摯にコメント。そんな唐沢の言葉を反芻する客席の姿を見て、「なんかいいこと言っちゃったな(笑)」と照れ隠しか、おどけてみせた。
けれども締めのあいさつでは「黙ってじっくり見てほしい。最初と最後でこれほどイメージが変わる映画は珍しく、感動が待っています。人生は逆転だ!」ときっちりと決めた唐沢。入退時も観客サービスを考慮した姿勢が印象的だった。映画『イン・ザ・ヒーロー』は9月6日より全国公開。
映画『イン・ザ・ヒーロー』予告編
©2014 Team REAL HERO
日本映画/124分
日本公開=2014年9月6日
配給=東映
©2014 Team REAL HERO
公式サイト http://in-the-hero.com/
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